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内容説明
「秘すれば花なり」これこそ日本の感動を生み出すブランドづくりの原点。
目次
プロローグ 世阿弥とブランド
第1章 「花」の巻―顧客のうれしさがすべての出発点
第2章 「裏」の巻・その一―「秘すれば花」、舞台裏を見せてはいけない
第3章 「裏」の巻・その二―「物数を尽くして、工夫せよ」:イノベーションを起こせ
第4章 「客」の巻―客に上下なく感動を与えよ
第5章 「時」の巻―時の因果に敬虔たれ
第6章 「初心」の巻―反省と挑戦を怠ってはいけない
エピローグ 世阿弥問答―一〇〇年ブランドになるために
著者等紹介
片平秀貴[カタヒラホタカ]
丸の内ブランドフォーラム代表。1970年、国際基督教大学教養学部卒業、1975年、東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。大阪大学助手、講師、助教授を経て、1983年に東京大学経済学部助教授。1989年より2004年3月まで東京大学大学院経済学研究科教授。2004年より現職。その他、米国ペンシルバニア大学ウォートン・スクール客員教授、カリフォルニア大学バークレー校客員教授、ストックホルム・スクール・オブ・エコノミクス客員教授を歴任。現在、上記のほかに、「ブランド・ジャパン」(国内最大規模のブランド調査)企画委員長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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May
2
伝統と言われるものは、宗教などがそうであるように、後々の世において(ひどい場合にはごてごてと)装飾が施され、理論構築されてきたと思っていたのだけれど、風姿花伝や花鏡は600年前のもの。というだけではなく、創始者によって、既にこれほどまでの理論体系ができていたとは驚きだ。記述内容には耳に痛いことも多い。若い時に読みたかったとの思いもあるが、若い時に読んでいたとしても、納得できるものがあったかどうか、かなり疑問であることもたしか。(なお、風姿花伝等がどの程度までの史料批判に耐えてきたのかは不明)2016/03/20
Hiroshi Ozaki
1
観阿弥、世阿弥によって大成された能をブランドと捉えて、現代において企業ブランドをいかに永続的に成長させていくかということが書いてありました。(と思います。。間違っていたらごめんなさい) 企業ブランドには内面と外面があると思うのですが、この本は内面にフォーカスをあてています。内なる力によってブランドを強く永く成長させていくという点は共感できます。2017/05/26
na
1
古典を引用しているが和訳付きで読みやすかった。要点を次から次に並べて書かれている点は単調な印象だったが、実際の企業や商品のブランドの具体例は興味深かった。 ブランドの意味が喜びという言葉を持ちいて表現されており、温かみを感じた。本当に世阿弥の言葉との関連性があり驚いた。ブランドの本質にあたる部分は納得がいくものであったが、その分発見のない内容に終始していると感じた。2015/04/11
ナジィ
0
企業活動(ブランド)継続と、能という伝統芸能継続を重ね合わせ、共通項である大切な事をあぶり出している。着眼点が面白かった。2015/04/15
飯田一史
0
・顧客のうれしさとは何か ・それはどのようにして生まれるのか ・それを提供するために、ブランドは何をしなければならないのか ・うれしさ提供者側の心構えはどうあるべきか ・永続的に顧客にうれしさが生まれ続けるための仕組みは何か 6p 珍しさ=観客の驚きを生むために必要なこと 物数=新しいアイデアのネタをたくさん仕入れて持っていること 得手=得意とする分野を極めること 思ひのほか=期待を裏切ること2019/10/25