内容説明
「生態系」とは、生物の生き様とそれをとりまく環境要因とを一体としてとらえる用語です。生息環境の悪化や、外来生物の影響による日本固有種の絶滅危惧など、生態系に関する非常に深刻なニュースはあとを絶ちません。種のバランスの崩れから、地球温暖化による影響まで、多くの問題をかかえる生態系について、歴史的かつ科学的視点から、ローカルにさらにグローバルに見直します。
目次
第1章 「生態系」ってどんなもの?(生物のいない自然はごくまれ;景観として目にとまる生態系 ほか)
第2章 命がからみ合って生態系(微生物や小動物が土を耕す;栄養分を合成する緑色植物 ほか)
第3章 植物の粘りと動植物の共生(熱帯多雨林の樹木は仲よし;ギャップを見つけすばやく侵入 ほか)
第4章 名残り惜しい日本の自然(日本は国土の3分の2が森林;昼なお暗い西日本の照葉樹林 ほか)
第5章 横暴をやめて生態系の再生へ(人口爆発が地球生態系を破壊;大型動物を絶滅に追いやる ほか)
著者等紹介
児玉浩憲[コダマヒロノリ]
科学ジャーナリスト。1934年和歌山県生まれ。京都大学大学院理学研究科でエコロジー(動物生態学)を専攻、理学修士。1959年から朝日新聞記者。おもに科学部で科学・技術・医学などを担当。科学・医学の雑誌編集長、科学部長、編集委員をつとめて1990年フリーに。『電気学会誌』編集顧問。医学ジャーナリスト協会監事。東京親鸞会(築地本願寺)常任委員。横浜市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
北山央晃
Kazuki Uchino