内容説明
宇宙に存在する無数の物質をつくっているのは90種類ほどの原子です。原子にはそれぞれ原子番号がつけられ、族や周期といったグループでくくられて「周期表」上に整列しています。そして周期表から得られる位置や属性の情報をもとに、元素の特徴や構造をある程度予測することができるのです。暗記などせずに、もっと元素にくわしくなりましょう。
目次
第1部 周期表(原子ってどんなもの?;電子ってどんなもの?;周期表からなにがわかるの? ほか)
第2部 典型元素の性質(1、2、12族元素;13~15族元素;16~18族元素)
第3部 遷移元素の性質(遷移元素各論;レアアース(希土類)元素
アクチノイド元素)
著者等紹介
齋藤勝裕[サイトウカツヒロ]
1945年5月3日生まれ。1974年東北大学大学院理学研究科博士課程修了、現在は名古屋市立大学特任教授、愛知学院大学客員教授、金城学院大学客員教授、名古屋工業大学名誉教授などを兼務。理学博士。専門分野は有機化学、物理化学、光化学、超分子化学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yuki
7
最初に周期表を見たとき、何でこんな形になっているのかと不思議に思った人は多いはず。なぜか大きな空欄があるし、別枠扱いになっている謎の一団もいる。それがどのような理由でもって並べられているのか、ということがこの一冊を読めばよくわかる。ただ、原子の構造から始まって割と駆け足で話が進んでいくので、まるっきり初学者には辛いかも。後半に各元素の利用法を紹介している部分もあるんだけれど、ちょっと詰め込みすぎと思わなくもない。2016/05/17
ソル
7
これを読み終ったら周期表が楽しいものになるとか難しい本ではありませんとか書いてあったので、頑張って全部理解してやる!と思って読み始めましたが、3ページほどであきらめました。最初は頑張ってうんうん悩みながら読んでたんですが、もういい、とにかく一通り読んでみよう、と考え直して読み終わりました。これで易しく書いたのか。やれやれこれだから理系は…でも1章が一番とっつきにくくてあとは楽しく読めました。まあ、さっぱり理解してないんですけど。それでもまあほんのちょっとは周期表が身近なものになりました。2014/08/19
おりぜる@論文終わるまで読書可能時間激減
4
かなり積んでた本。▼同著者の「マンガでわかる無機化学」https://bookmeter.com/reviews/68466755 に続いて読了。結構内容が重複してるけど、こっちの本の方が各元素の解説がやや多い感じかな。あと、利用例や代表例のイラストがあるので、イメージに残りやすい。▼「マンガでわかる元素118」https://bookmeter.com/reviews/68402976 を読んだときに、元素名は覚えたので、ひとつひとつの元素の具体的な特徴を掴むのに役立った。2017/12/11
しお
1
オタク琴線シリーズです。興味のない人には全くどうでも良い本です。 可愛い女の子の表紙に目が止まり元素のことを優しく解説してくれているものだと思い購入。 しかし意外と専門的な部分も多くちょっと苦戦。 よく耳にするレアメタルのことからハイゼンベルクの不確定性原理まで出てきます。 昨今何かと話題の原子炉や高速増殖炉の構造やしくみ又それぞれの元素の主な用途なども詳しく解説。 その他、電子雲、同位体、スピン、臨界点、濃縮、制御材などオタクワード満載のなかなか手こずる一冊です2016/03/15