ソフトバンク新書
本当は恐ろしい江戸時代

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  • サイズ 新書判/ページ数 237p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797351583
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C0239

内容説明

「人と人とのやさしい心遣いの表現である江戸しぐさ」が公共広告で紹介されたり、「江戸時代はエコロジー社会だった」という見直しがされたりと、江戸時代をあたかもユートピアであるかのように思わせる風潮がある。でも、ホントにそんなにいい時代だったのか、いささか美化しすぎではないだろうか…。実はこんな一面もあった、こんなに住みにくく、生きづらい世の中でもあったという観点から、江戸時代のもうひとつの実像をあぶり出す。歴史マニアも目からウロコの、びっくりエピソードが盛りだくさん。

目次

はじめに 江戸時代は北朝鮮そっくりの“地上の楽園”だった
第1章 餓死者が続出し、はげ山だらけ
第2章 サドマゾ趣味のでたらめ刑罰
第3章 自由も民権もなかった暗黒の日々
第4章 旅は自由でなく、しかも歩くしかなかった
第5章 食生活も財政も米のみが頼り
第6章 教育水準が高かったというのはウソ
第7章 地方は「江戸藩」の植民地
第8章 「鎖国」したので植民地にされそうになった日本
第9章 働くのは嫌いで賄賂が大好きなのが武士

著者等紹介

八幡和郎[ヤワタカズオ]
昭和26年9月24日滋賀県大津市生まれ。東京大学法学部卒。フランス国立行政学院(ENA)留学。国土庁長官官房参事官、通商産業省大臣官房情報管理課長などを歴任後、現在、作家・評論家としてテレビなどでも活躍中。徳島文理大学大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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金吾

25
大げさに書いていたり、根拠不明確な話もあるでしょうが、江戸時代への幻想をものの見事に打ち破ります。徳川氏の自分さえ良ければいいという発想は笑えます。品性を疑う表現もありますが、鎖国や米主体の経済の影響は八幡さんの主張が正しいように感じました。2024/10/10

二分五厘

11
250年間の泰平であったとか、エコ社会であったとか、日本の文化が花開いたとか、最近もてはやされている江戸時代。初期と幕末を除き、大きな事件もなく、平和な時代だったのかなと思っていたのだけど。初っぱなから「江戸時代と現代の北朝鮮はとても似ている」とぶちかましてくれます。中央が全国を把握して対策をとらないから、各地方がバラバラな対応でで餓死者が続出。武士はただの遺族年金生活者。大名・武士は先祖を辿れば大部分東海地方出身。江戸市民は現代の平壌市民と同じくらい幸福。決してユートピアではない実像を検証。2015/09/06

maito/まいと

7
「江戸時代に学べ」みたいな風潮が一時あったが、その論調を吹き飛ばす一冊。ま、そりゃそうですよね(苦笑)確かに平和ではあったし、現代の私たちが思い出すべきいいところもあるだろうけど、やっぱり数百年前の話し。現代と比較すると、怖くて不便なところはたくさんある。何より教育や法律、治安や倫理感など、「江戸時代に学べ」で出てくるテーマの認識自体がおかしいというところもあり、改めて事実を知るきっかけになった。特に教育レベルが高かった、という話はよくよく基準をはっきりさせて語る必要があるなあ。2013/10/06

Hiroki Nishizumi

7
面白かった。確かにかつて江戸時代は相当ボロかすに言われていた反動から「そんなに悪くなかったんじゃないかな、いや良いところもあったよ。」と言われていたが、それがいつの間にか素晴らしかったと話が変わって来た気がしていた。本書はそのあたりを叩きのめしている感じだったな。2015/04/17

まいこ

4
武士、藩士は基本的によそ者であり、地元民と結婚することもなく、決して交わらない。階層が違うから文化も共有し得ない、侵略者と奴隷に相当する関係だという話が面白かった。転勤族は部下を連れていくわけで、現地採用はしないのか。2013/12/03

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