内容説明
この本ではミジンコを使った数々の実験を通して、生物の生き残り戦略から、生態系の真実などについて、学んでいきます。
目次
第1章 大型ミジンコの顔を知ろう
第2章 ミジンコを採集する
第3章 ミジンコの餌をつくる
第4章 ミジンコの体を観察する
第5章 ミジンコの成長を調べる
第6章 ミジンコ個体におよぼす影響
第7章 動物プランクトン群集のなりたちを調べる
著者等紹介
花里孝幸[ハナザトタカユキ]
1957年、東京都生まれ。千葉大学理学部卒業。国立環境研究所研究員を経て、信州大学山岳科学総合研究所教授。理学博士。専門は陸水生態学。特に動物プランクトンの一グループのミジンコについての研究を得意としている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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りょうみや
21
ミジンコの種類、生態、採取、観察、飼育、実験が一通りオールカラーで分かりやすい。他にもミジンコの餌となる植物プランクトン、捕食者となる小魚たちとの生態系が面白い。ミジンコも様々な戦略で生存、繁殖しようとしている。個人的にメダカの飼育をしているが、それにとっても役立つ内容となった。人間の観賞用に日光に当てない透明な水よりも、見にくいが植物プランクトン豊富のグリーンウォーターの方がやっぱりいい。2022/04/25
jiangkou
5
よく知らなかったので読んでみたミジンコ本。生態系のふしぎ、というよりミジンコ採取して各種実験の仕方がしっかり書いてある本。ミジンコの種類や生態、ミジンコの種によってどう池や田んぼに住みわけているかなどはわかりやすかった。小学生の子供がいればおもしろいだろう。ミジンコを読む機会は無いと思うのでそういう意味ではよかった。2018/09/29
えぬ
3
ミジンコの実験観察の仕方。授業で使えるものもあり。まずは捕まえるところから2016/09/01
ヒコ。
0
ミジンコの体・生活史・飼い方まで平易なことばで懇切丁寧に記述されている。子供にもおすすめできる良書2015/07/10
Machina Sapiens @人工無能
0
愛らしいミジンコの、観察手順入門編。ミジンコの写真やイラストが、可愛い。私は、このミジンコから、ちっこい甲殻類ラブが始まった。田圃から採取した豊年海老をネスカフェのビンに入れて、フヨフヨ游ぐ様を、卒論実験の最中気分転換に眺めてたなぁ。2014/04/08