内容説明
貴族と結婚し、上流階級の仲間入りをする―母親の野心を受け継いだ資産家の娘ジジは、ハンサムで快活な侯爵のキャムデンに心を奪われた。彼を婚約者から奪うべくジジは策略をめぐらせ、遂に結婚することに。が、彼女の嘘を知ったキャムデンは、結婚直後に異国へと旅立ってしまう。十年後、離婚を申しいれたジジに彼は驚くべき取引を持ちかけるが…リサ・クレイパス絶賛。大型新人が贈る話題作。
著者等紹介
トマス,シェリー[トマス,シェリー][Thomas,Sherry]
『もう一度恋をしたくて』がデビュー作となるロマンス作家。デビュー作ながら「ロマンティック・タイムズ」をはじめとする全米書評誌で絶賛され、20万部以上のセールスを記録(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
38
純粋で、まっすぐだった時の初恋だからこそ、たった一つの汚点が許せない…そういうの、自分だってあった気がします。初恋の相手だった女性のたった一つの嘘をずっと許せない(タイミングも悪すぎだった…)男子が本当に痛いお話です。未練タラタラな二人でしたが、女子の方が個人的には断然魅力的でした。子犬みたいだった愛人(ペット扱い)ちゃんは、しっかり者女子に射止められて幸せになるに違いない。ママ世代のほろにがロマンスも良くって、どちらかといえば40以上の世代の人が楽しめる一冊だと思います。2019/12/07
momo
10
これは、素敵な作品でした。こじれちゃった二人の想い。そこまで、意地はらなくても〜と、思いつつ、共感する部分も多くてじわじわ胸に響く作品でした。余韻が気持ちいい。実に魅力的な主人公お二人でした。2019/08/03
ちぇしゃ
10
ヒーローを騙してまで手に入れるヒロイン、騙されて意固地になり「あのぶどうはすっぱい」を10年続けたヒーローw二人の切ない心情と時間の経過やエピソードの盛り込み方、描き方が絶妙。断ち切れないのに歩み寄れない心の弱さも葛藤も意固地さも愛情故。一度心の深いところへ入り込んだ想いは、そんなに簡単に切り捨てられるものではないよね。コペンハーゲンで二人の船がすれ違うところは映画かドラマのワンシーンのようで切なかった。いろいろツッコミポイントはあるけどドラマのある物語って大好きです。シェリー・トマス、やっぱり好きだなあ2014/11/12
rokoroko
9
先日よんだ(愛を知った侯爵)にちらりと出てくるヒロイン。結婚したいがために嘘をつき(もはや犯罪)それがために10年という歳月を別居していた夫婦。私は(愛をしった~)よりこちらの方が好きなのは、実務にすぐれ、社会的に貢献している女性が好きだからでしょうね。2014/05/30
すっちゃん
8
結婚後直ぐに亀裂の入り、10年別居していた夫婦が、再生していく。ヒロインジジのした事は許されない事ではあるが、その後のキャムデンの態度は如何なものかと。登場人物が少ないので、各々の心情に入り込める。時が経てば、変わる物と変わらぬ物がある。面白かった。2020/05/01
-
- 和書
- 自分流に生きる