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内容説明
「神」との戦いに勝利しメタ・ファルスに帰還したクロアたちは、大陸を創造する詩魔法「メタファリカ」の準備にとりかかる。民衆の期待と不安、そして失敗への恐怖が、ルカとクローシェ、二人の御子に重くのしかかる。メタ・ファルスのはるか上空、人工衛星ソル・マルタでは、人々の様子を複雑な心境で見つめ続ける少女がいた。彼女の名はインフェル。詩魔法「メタファリカ」を完成させながら、大陸を紡げなかった、初代「澪の御子」。プレイステーション2でヒットした同名ゲームをノベル化。四百年前のインフェルとネネシャ、二人の物語がついに描かれる。大陸創造にすべてを懸けた二組の御子の想いとは。
著者等紹介
富松元気[トミマツゲンキ]
ゲームシナリオを中心に活動する、フリーのシナリオライター。「アルトネリコ」シリーズでは、ゲーム本編のショップイベントやトークマター、風呂会話などを担当したほか、Webでの「FLASHコスモスフィア」や、関連作品のドラマCDなどのシナリオも手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
らじこ
2
すごく感動した。ゲームの補完本としてとても素晴らしい。文章も読みやすく心理描写も丁寧。惜しむらくはこれがゲームのラスト周辺にスポットを当てて書いたノベライズだったということかも。最初から最後までをこの人の小説として書いてもらいたかった。現在の御子ふたりのメタファリカ前夜の様子もリアリティがあり、クローシェとルカの互いの強さと弱さ、民衆の指揮を取る立場の苦労がわかって応援したくなる。反面、初代御子たちの想いと過去の結末が悲しくてならない。インフェルが切ない。2013/04/30
水瀬しあ
2
PS2のゲーム、アルトネリコ2を基にした小説。ラスボス戦後からエンディングまでの裏話が、400年前の御子の回想を交えながら語られます。メタファリカに向けて、御子と人々の揺れる思い。何かに、誰かに対する思いというのは肯定的なものだけではいられなくて、身勝手な思いが誰にでもあって。そうやってすれ違いながらも世界を作っていく過程に、何故か泣きそうな気持ちになります。それにしても、インフェルが物凄く好きで、悲しい。2010/03/13
空
1
まじでゲームちゃんとプレイしてから読むと本当に泣ける。もともとこのゲームの世界観、音楽、ヒロイン2人の設定やらすごく好きなのですが一人の力の無力さとか一人では乗り越えることのできない恐怖とか…心の中を全て見られる恐怖と死ぬかもしれない恐怖をお互いに支えあってメタファリカを紡ぐクローシェとルカに感動しました。最後にインフェルが切なくて切なくて。ストーリー全体を見て嫌いなキャラが一人もいないっていう大好きな話です。2011/05/08
りんでぃす
0
ゲーム自体はちゃんとやってないんだけどアルトネ2のサントラは大好き、ということで小説を読んでみた。インフェル、ネネシャがラスボスなのは知ってたけどこういう背景のあるキャラだったのか。この小説自体はすごくよかったと思うけどいつかゲームのほうを最後までやろう。2017/05/29
月宮 ゆきと
0
400年前失敗したメタファリカが何故実現できたのかを補完する良いエピソードです.2016/05/12