内容説明
スピリチュアル・ブームを背景に「テレビ霊能者」がカリスマ化している。「前世」「守護霊」といった話題が、普通にお茶の間で語られる昨今であるが、実はテレビと霊能者の蜜月の歴史は古く、その関係には、今も批判的な声が根強く存在する。本書では、カリスマ化する「テレビ霊能者」をテーマに、なぜ彼らは人気を博しているのか、その人気は、現代日本人のどのようなニーズの反映なのか、彼らの背景にある思想は何なのか、そして、メディアと霊能者の親和性などについて、新進気鋭の宗教社会学者が解き明かす。
目次
第1章 江原啓之―メディア時代のバランス感覚(「オーラの泉」の構造;江原啓之とは;スピリチュアル・カウンセリングを受けてみる;江原の原点;江原を受入れる時代の空気;江原ブームの背景;江原のバランス感覚;江原への批判;第1章のまとめ)
第2章 細木数子―断定口調のカリスマ(細木の高視聴率番組;細木数子とは;六星占術とは;六星占術のルーツ;細木人気の背景;細木批判のゆくえ;第2章のまとめ)
第3章 テレビ霊能者クロニクル―一九七四~二〇〇七(ユリ・ゲラー;S少年;和泉宗章;清田益章;丹波哲郎;織田無道;高塚光;宜保愛子;FB超能力捜査官;霊能者とテレビ界の親和性;第3章のまとめ)
第4章 テレビ霊能者の時代―メディアとスピリチュアルの蜜月(スピリチュアルとは;日本人の宗教性再び;テレビ霊能者批判のゆくえ;宗教はフィクションか?;江原の本音?;メディアが作り出す現実?―結びに代えて;第4章のまとめ)
著者等紹介
小池靖[コイケヤスシ]
1970年生まれ。東京大学大学院修了。博士(社会学)。現在、立教大学、東洋大学、日本大学で非常勤/兼任講師。専門は宗教社会学、文化社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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