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テレビ霊能者を斬る―メディアとスピリチュアルの蜜月

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  • サイズ 新書判/ページ数 180p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797344592
  • NDC分類 147
  • Cコード C0295

内容説明

スピリチュアル・ブームを背景に「テレビ霊能者」がカリスマ化している。「前世」「守護霊」といった話題が、普通にお茶の間で語られる昨今であるが、実はテレビと霊能者の蜜月の歴史は古く、その関係には、今も批判的な声が根強く存在する。本書では、カリスマ化する「テレビ霊能者」をテーマに、なぜ彼らは人気を博しているのか、その人気は、現代日本人のどのようなニーズの反映なのか、彼らの背景にある思想は何なのか、そして、メディアと霊能者の親和性などについて、新進気鋭の宗教社会学者が解き明かす。

目次

第1章 江原啓之―メディア時代のバランス感覚(「オーラの泉」の構造;江原啓之とは;スピリチュアル・カウンセリングを受けてみる;江原の原点;江原を受入れる時代の空気;江原ブームの背景;江原のバランス感覚;江原への批判;第1章のまとめ)
第2章 細木数子―断定口調のカリスマ(細木の高視聴率番組;細木数子とは;六星占術とは;六星占術のルーツ;細木人気の背景;細木批判のゆくえ;第2章のまとめ)
第3章 テレビ霊能者クロニクル―一九七四~二〇〇七(ユリ・ゲラー;S少年;和泉宗章;清田益章;丹波哲郎;織田無道;高塚光;宜保愛子;FB超能力捜査官;霊能者とテレビ界の親和性;第3章のまとめ)
第4章 テレビ霊能者の時代―メディアとスピリチュアルの蜜月(スピリチュアルとは;日本人の宗教性再び;テレビ霊能者批判のゆくえ;宗教はフィクションか?;江原の本音?;メディアが作り出す現実?―結びに代えて;第4章のまとめ)

著者等紹介

小池靖[コイケヤスシ]
1970年生まれ。東京大学大学院修了。博士(社会学)。現在、立教大学、東洋大学、日本大学で非常勤/兼任講師。専門は宗教社会学、文化社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

坊っちゃん

13
★★★ 2007年刊。当時の人気霊能者(?)の江原啓之と細木数子について半分以上のページを割いている。帯の「斬り捨て御免!」の文字も虚しく、本書は批判というよりも彼らの有り様を冷静に分析している感じで肩すかし気味。宜保愛子や清田益章などその他のテレビ霊能者は2ページずつくらいチャチャっと紹介しているのみ。(コメント:2020/02/20)2020/01/19

しげ

6
テレビと霊能者はなぜ相性がいいのか、わかりやすくまとめてありました。本は「よし、読もう」と思って手に取らなけらばその情報は入ってきませんが、垂れ流しにされているテレビでは、いつ、どこで、誰の目に、どの情報が入るかわかりません。もし、死後の世界の素晴らしさを説いた番組が、偶然「死にたい」と思っている人の目に入ったら…。生死について取り上げる場合は、メディア側に細心の注意が必要だと思いました。そして、テレビの視聴者は、あらかじめテレビ側が「用意した」情報の中からしか、情報を選べないんだなー、と思いました。2012/07/01

みーすけ

4
(借)2007年の本ですが、2013年現在ここに書かれている方(当時一斉を風靡?していた)は綺麗に沈静化していますね;;; メディアが盛り上げて忘れ去っていく速さを体言しちゃってますね。2013/01/29

yojiro

2
明らかに間違っている事でも、それによって救われている人がいる場合、それを批判せずに放置しておいていいのかというのは難しい問題。2009/08/26

turtle

1
わりと客観的に書かれていて好感が持てました。2009/05/27

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