内容説明
子どもが不要となった世界に産み落とされ、収容所で育てられた少女、アンナ。自分を産んだ親を憎みながらも、自らの運命を静かに受け入れていた…。そう、あの“新入り”が来るまでは!―世界中が涙した愛と勇気の物語。
著者等紹介
マリー,ジェマ[マリー,ジェマ][Malley,Gemma]
リーディング大学で哲学を専攻後、ジャーナリストとして活躍。ビジネス誌の編集を手がけ、『サンデーテレグラフ』紙などに寄稿する。現在は家族とともに南ロンドンで暮らす
橋本恵[ハシモトメグミ]
翻訳家。東京生まれ。東京大学教養学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Gemi
18
地元の図書館の館長さんにお勧めを聞いてみると出てきたこの本。「近い未来の話で児童文学なんですよ」「SFですか?」「んー…ではないんです」「とりあえず読んでみますよ」こんなやりとりで読むことになったこの本。「2140年、人間は不死を手に入れた。新しい命は、もはや必要ではなくなった。」なかなかそそられる世界観。「あたしの名前はアンナ。あたしは、この世に存在してはならない。けど、存在している。」とても好みの設定で展開も良く面白い…けどいかんせん児童文学。淡々と読んでしまった。続編もあるらしいので今度読んでおく。2015/10/11
アンナ
5
長生きしたい、不老不死がいいって思ったことはあるけどこんな恐ろしくておぞましいせかいなら死んだほうがいいなっておもった いろんなところでたくさん考えさせられた本2012/05/18
さきこ
4
夢中になって読んだ、という言葉がぴったりです。話の好き嫌いとは関係なく、ほんと止まらず読んじゃった。永遠に生きられる薬のある世界。子ども向けとはいっても、大人もじゅうぶん考えてはまってしまう設定だと思います。2013/06/28
雫
3
前半部分はアンナの洗脳っぷりがおぞましかったけど、後半は少しは救いがあったのでよかったかな??内容が重かったけど続編は気になるという感じ。シーナはどうなるのだろうか…。2012/07/16
みい⇔みさまる@この世の悪であれ
3
☆×3.0…これは分類上は「児童文学」であります。ところが、ちょっと表現がきついので少なくとも中学生ぐらいあたりが適切かな。ちょっと生々しい表現がありますので。時は薬にて永遠の命を得ることが出来るようになった時代。この設定、遠い未来にあるような気がします。地球だって人工があふれてしまったら…しかし無限の命は必要ないなと感じてしまいました。結局その人生を紡ぎ続けるということは思想がそのまま残ること…ピーターについてはある意味衝撃的でしたが…なんとなく展開は読めた気がしました。2009/11/11
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