内容説明
日本海周辺で次々と船が襲撃される事件が発生。金品を奪うだけでなく乗客を皆殺しにし、船を沈める残虐な海賊の情報は瞬く間に世界を回った。自社の船を失った日系アメリカ人の海運会社経営者から依頼を受け、カブリーヨたちは謎の海賊探しに乗り出す。「現代の騎士」カブリーヨが、ハイテク秘密工作船オレゴン号を自在に操り、暴虐の海を制圧する。
著者等紹介
カッスラー,クライブ[カッスラー,クライブ][Cussler,Clive]
1965年から執筆活動をはじめ、1973年に架空の組織であるNUMA(国立海中海洋機関)に所属する特殊任務官ダーク・ピットのシリーズ第1作『海中密輸ルートを探れ』で作家デビュー。以後、同シリーズをはじめ、作品は世界的なベストセラーとなっている。印税をもとに実際にNUMAを設立し、多くの沈没船や行方不明船を発見している
黒原敏行[クロハラトシユキ]
英米文学翻訳家。東京大学法学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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absinthe
198
オレゴン号シリーズ。今回は日本海で不自然な動きをする海賊の正体を暴こうとする。オレゴン号は最新鋭の機能満載のハイテク艦だがおんぼろ輸送船にしか見えないように擬装されている。日本の情景もちょっとだけ描写される。彼らは株式会社だが活躍はCIA並み。潜入捜査を開始したエディ・センがカッコいいぞ!下巻が楽しみ。2020/07/20
ゆーぼー
7
どうやら、一連の海賊事件の根底には、各国銀行マンが持つ不都合の解消があるようだ。 これまで数々の困難を乗り越えてきたコーポレーションだが、今回のオペレーションは、ひときわデインジャラスなものになりつつある。 敵地に単独で入り込んだエディー・センの運命を気にしながら、下巻へ急ごう。2017/02/08
中島直人
5
(図書館)読了2020/02/15
pangea74
2
シリーズの1作目かと思いきや、実は1作目、2作目だけ邦訳されていないという不順なシリーズ。タイトルにある通り、日本海で凶悪な海賊が出没して、主人公のカブリーヨ率いるオレゴン号が海賊の行方を探すわけですが、小説の舞台は日本海に留まらず、インドネシア、スイス、カムチャツカなどを移動しながらアクションが展開して飽きさせない内容になっていました。途中、カブリーヨがオレゴン号を離れて日本に上陸する場面があったけど、日本の情景は必要最小限に描かれている感じがするし、特に日本人キャラは出てきません。2018/01/08
マイ
2
このシリーズを読む度に、私もオレゴン号の一員でありたいな~と強く思ってしまう。海育ちだから、船の上での生活もそんなに苦じゃないし。今回のシリーズは初めは北朝鮮か!と思ったが、どうやら中国とロシア、そして新興国を巻き込んだ、人身売買?いや密航…?いやなかなか面白い。美味しい紅茶をいれてくれるおじさんがいなくなったのは悲しいけど、今は後半に向けてセンの無事を祈ろう。登場人物の中で一番好きなんだけどな…2013/08/06