内容説明
私たちの日常会話は、「根拠」だから「結論」という論証で表現されています。これは科学的な説明のはじめの一歩です。科学的な考え方の面白さは、仮説を実証することで、未知なることを説明できることです。科学的はどんな推論をし、アプローチするのか?科学的思考法の発見の旅に出発しましょう。
目次
第1章 科学マインドを理解する(ある中学の理科教室で;“科学マインド”を理解するためのウォーミングアップ ほか)
第2章 日常議論から科学的な議論へ(日本人はなぜ英会話がよくできないか;日常議論から科学的な議論へ ほか)
第3章 科学的説明の論理(これはどうなっているのかな?実態調査型研究;なぜ、そうなっているのかな?仮説検証型研究 ほか)
第4章 説明理論構築の実際とその検証(概論;議論における論拠の一貫性 ほか)
第5章 科学者の誠意とは何か?(概論;ポパーと反証主義 ほか)
著者等紹介
福澤一吉[フクザワカズヨシ]
1950年生まれ。1982年、ノースウエスタン大学コミュニケーション障害学部言語病理学科を卒業後、東京都老人総合研究所リハビリテーション医学部言語聴覚研究室研究員を経て、1998年より早稲田大学文学部学術院教授。言語病理学博士。専門は認知神経心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きさ
1
就活の会場待ちしてるとき速読で読んだなー!科学的に説明するってことは、何だか論文発表してる時と似ているような気がしました。見開きで片側はまとめて書かれているから分かりやすかった。2017/03/04
chie
0
☆☆☆2014/05/05
nobot
0
かなり役に立った.修士1年の学生がぜひ読む本.専門性も重要だが,研究のスタイルを学ぶことも重要.少なくとも,リクルートの時の面接では研究のスタイルは重視される.2013/04/05
すぐる
0
○2012/05/08
木村すらいむ
0
科学思考の良い入門書。抽象的な話を図とダイアログを用いてわかりやすく説明している。日常の感覚が科学の理解へ結び付けられていく。「科学は何のために説明するか?」の答えとして人類の益という表現を提示していたところは印象深い。この世界にはまだ論証されていないことばかりだ。2010/12/18