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そうだ、葉っぱを売ろう!―過疎の町、どん底からの再生

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  • サイズ B6判/ページ数 215p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784797340655
  • NDC分類 335.7
  • Cコード C0034

内容説明

男は朝っぱらから大酒をあおり、女は陰で他人をそしり日々を過ごすどん底の田舎町。この町でよそ者扱いされた青年が、町民の大反発を買ったことから始まった感動の再生ストーリー。今では70代、80代のおばあちゃんたちが、売上高2億6000万円のビジネスを支え、人口の2倍もの視察者が訪れる注目の町に変貌した。著者が二十数年かけて成し遂げた命がけの蘇生術の全貌が明らかになる。

目次

第1章 とんでもない町に来たなぁ
第2章 そうだ、葉っぱを売ろう!
第3章 葉っぱがおカネに変わるまで
第4章 彩ビジネス急成長
第5章 転機の訪れ
第6章 彩とともに再生した町
第7章 成功のヒミツ
第8章 上勝いろどりからの提言

著者等紹介

横石知二[ヨコイシトモジ]
1958年徳島市生まれ。79年徳島県農業大学校園芸学科卒業後、上勝町農協に営農指導員として入社。86年つまもの商品「彩」を開発、販売、91年特産品開発室長。96年上勝町役場産業課に転籍し、99年第三セクター「株式会社いろどり」取締役。2005年同社代表取締役副社長。02年アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー日本大会特別賞受賞、03年日本ソフト化大賞受賞。07年地域活性化担当大臣から「地域活性化伝道師」に、経済産業大臣から「地域中小企業サポーター」に、内閣官房および経済産業省から「地域産業おこしに燃える人」に、ニューズウィーク日本版『世界を変える社会起業家100人』に選ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

66
本書は「経営センス」よりも「経済センス」がさらに鋭いと思います。サブタイトルにあるように「どん底」だった町が、再生できたのは、経済学のテキストで最初に出てくる、市場取引のしくみを、利用したことです。市場取引のしくみと言っても、田舎であり余っている「葉っぱ」を、都会で必要としている人に、付加価値をつけて取引したというだけです。文字通り、「葉っぱをおカネに変えた」という話です。ただし、変えたのはタヌキやキツネではなく、人間だったというオチがつきますが(笑)。取引は学校で教えられるぐらい「標準的」なことです。2013/01/18

川越読書旅団

57
以前から複数のメディアに取り上げられていて自身常々興味を抱いていた地方再生ビジネス。同書籍を通じ、いわゆる「葉っぱビジネス」の発想、システム、運営方法などを理解するに、目から鱗、感動すら覚える。高齢化社会の延長にある限界集落の現出が注目される日本の将来、このビジネスモデルはその限界集落現出に歯止めを掛ける一布石となりうるものであり、感化される自治体が現れることを強く希求したい。2015/11/28

おさむ

40
上勝町(かみかつまち)の葉っぱビジネスが始まったのは約30年前。元気なおばあちゃんたちが、テレビや新聞で何度も採り上げられていたなあ。影の立役者が書いたサクセスストーリー。背景にあるのは市場の動向をみつつ、探究を怠らず、現場の声を大切にする姿勢です。ある意味、組織論、経営論としても十分通用する内容だと思います。同じように高齢化率が40%を超えている村が成功できないのは、「人の絆」の深さが違うからだと、著者は自信を持って語っています。この本が出たのは約10年前。いま村はどうなっているのか知りたくなりました。2018/06/21

フジマコ

40
僕のいなかは山間の過疎の町です。若い者はほとんどいません。山は荒れ、作らなくなった田んぼは草ボーボーです。川は誰も入らないから堆積物が沈殿したまま岩や川底に残ったままで、鮎の餌になる藻が繁殖しにくくなっています。みんな今を維持することが精一杯で良くすることは中々考えつかない状況です。何とかならないかなぁって、地元を捨てて生活の基盤を作ってしまった僕がいうと、現実を知らんおめーに何がわかる!と言われることやと思うんだけど、仕事として地方を応援することはできなくはないって信じてる。だから勉強、情報収集してる。2014/11/09

たかぴ

29
自分の住む街(部落)も過疎化が進んでいる。この本を参考にどうすれば活性化するかを考えたい。①現場主義であること。もっと地元のことを知る必要があることを実感した。②女性と高齢者を主役にする。実際に活躍の場を設けるにはどうすればいいかを考える。③気を育てる。あと1歩進むにはどうすればいいかを考える。④仕組みを考える。様々な補助を活かせるかを考える。⑤的を射る、場所をつくる、渦を巻く。一過性で終わらせないためにはどうすればいいかを考える。とにかく諦めない。どうもありがとうございました。2020/03/19

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