内容説明
宇宙には、どんな危険があるのか?安全な旅のためにするべきことは?惑星の環境、宇宙船、人間の身体への影響など、宇宙旅行の安全性をあらゆる角度から検証した、ロマンあふれる科学シミュレーション。
目次
第1部 空気、土壌、水による危険
第2部 放射線の危険
第3部 衝突の危険
第4部 人間が引き起こす危険
第5部 医学的な危険
第6部 人間関係などが生む危険
第7部 地球への適応能力を取り戻す
著者等紹介
カミンズ,ニール・F.[カミンズ,ニールF.][Comins,Neil F.]
1951年生まれ。宇宙物理学者、アメリカ、メイン大学の天文学・物理学教授。同大学でスーパーコンピュータを用いて銀河系モデルの研究を行っている
三宅真砂子[ミヤケマサコ]
南山大学外国語学部卒。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
allSS0413
4
人類が宇宙(太陽系内の)を旅する場合に必要な旅行計画を教えてくれる本。思想シュミレーション的なもの。人が宇宙で生きるのがどれほど困難に満ちているのかを詳しく書いてある。特に面白いと感じたのは、技術的な要因ももちろんだが、精神疾患に関する辺り。長期間の間にかなりの小スペースに幾人もの人間が過ごす場合の困難さは、南極探検隊や潜水艦の乗務員と共通する話だ。技術も必要だが人の心の問題も宇宙旅行で大きな壁になるというのは妙に納得がいった。2015/08/22
桔梗屋
3
日本から出るのすら危険がいっぱいで躊躇してるというのに、まして宇宙旅行て。と、書いてる俺の小学校の卒業アルバムの「将来の夢」は「宇宙飛行士」だった訳だが。それはともかく。宇宙には危険がいっぱいなので主に無理ですわ。宇宙空間を渡るだけで、デブリに宇宙線に無重力に真空でしょ。どれもクリティカルなのに、それがうっかりすると数年続くとか…これに人間ならではの諸要素、閉所でプライバシーもないまま同じメンツで息詰まるような日々。他の星に着いても、重力や寒暖差、大気組成など、次々困難がのしかかるし。いやもう無理だって。2017/04/02
斑入り山吹
3
カミンズの月を二冊読んだのでそのノリを期待していたのだが、出版社が違うのはこういうわけだったのね、と納得。夢と冒険溢れる大宇宙!なんてのはもう50年も前の話よねぇ。ええ、わたしは引き籠ることにしますよ。読んでいて辛かったっす。でも、宇宙飛行士が実際にどうしているか、を垣間見ることができたのは良かった。何でああも探査機やら衛星やらがうまく機能しないのか、やっと分かった。そういう意味で、読む価値のある本だ。話の締めくくり方が、レム『宇宙飛行士ピルクス物語』や、クラーク『3001年終局への旅』を思い出させたよ。2012/01/19
fuchitsuk
2
語りたいことは色々あるが、微笑重力圏内では虫歯バクテリアが数十倍の速度で増殖するのをこの本で初めて知った
Junichi Chida
2
宇宙に行くときは是非参考にしたいと思います2012/09/04
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