内容説明
137億年前に誕生した時間と宇宙。宇宙の寿命と比べると、人間の歴史はほんの一瞬に過ぎない。しかしこのほんの一瞬の間に、宇宙のさまざまな謎を解き明かそうと、多くの研究者たちが研究を重ねてきたのだ。太陽系の起源から最果ての銀河まで、次々と明らかになった事実をもとに、宇宙研究の最新成果をまとめてお届けする。
目次
第1部 最新天文学入門(宇宙カレンダー―宇宙の歴史;地球と太陽系―太陽系と惑星の大きさ比べ;母なる星―太陽;ひとつきでできた月―月の形成 ほか)
第2部 宇宙の最前線(太陽系最前線―まだまだ未知なる太陽系;太陽系起源論最前線―太陽系誕生の新しいシナリオ;系外惑星最前線―第二の地球を探す;高エネルギー最前線―ガンマ線バーストを探る ほか)
著者等紹介
福江純[フクエジュン]
1956年生まれ。大阪教育大学教授。降着円盤や宇宙ジェットなどに関する研究の一方、天文教育やサイエンスデザインにも関心が高い
粟野諭美[アワノユミ]
1972年生まれ。岡山天文博物館館長。天体スペクトルのデジタルカタログ制作をきっかけに天文教育の道へ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
文章で飯を食う
6
簡単な解説書かと思ったが、どのパートも内容はてんこ盛り。けっこう読み応えがあった。もっと詳しく知りたい分野もあったな。お得だと思います。2013/12/07
おりぜる@論文終わるまで読書可能時間激減
2
宇宙の話題いろいろ。2017/05/22
オランジーナ@
2
新書なのに難しいしわかりにくい書き方だった。ダークマターとダークエネルギーの正体は気になるなぁ2015/05/18
とりもり
1
もう15年以上前の本なので、今となっては全然最先端ではないけれど、20世紀の終わりから21世紀初頭にかけての天文学の進化を知るには良い本。但し、準惑星や系外惑星などの親しみやすい話題と、高エネルギーをはじめとする天文物理学関連の難易度に差がありすぎて読みやすいとは言えない。この辺りは、分かりやすく書くことが仕事のサイエンスライターと実際の研究者の違いなので仕方ない面はあるが。その後の惑星探査の成果についてはもう少し詳しく知りたくなった。★★☆☆☆2023/03/14
あなあき
1
2007年発刊当時最新の宇宙論を、自分のような文系の人間にもやさしく解説してくれている本。第一部の「最新天文学入門」で全体を概観したあと、第二部「宇宙の最前線」で角分野の専門家がそれぞれのトピックを執筆している。これまでにも宇宙関係の本はいくつか読んでいて予備知識があったので第一部はわりとスラっと理解出来たものの、第二部がかなり「手強かった」。「ダークマター」や「宇宙背景放射」とかならまだしも、「降着円盤」だとか「ガンマ線バースト」だとか初めて聞く用語や概念も多かったので、もう少し平易な本も読んでみたい。2014/04/01