内容説明
スズメと他の小鳥を見分けられれば、身の周りにいるたくさんの野鳥に気づく。カラスを知ろうとすれば、都市や文明のあり方まで考えさせられる。たかが鳥とあなどるなかれ。そこかしこで日々さまざまなドラマが展開されているのだ。散歩ついでに鳥たちを観察するだけで意外なほど面白い世界が開けてくる、野鳥入門書の決定版。
目次
第1章 スズメの不思議(スズメの間違い探し;全部スズメだと思っていませんか? ほか)
第2章 カラスの謎(カラスを見分け、聞き分ける;カラスはサルより賢い? ほか)
第3章 ハトを楽しむ(ドバーっといるのはドバト;ペアでいるのはキジバト ほか)
第4章 気づけば楽しい隣人たち(スズメより小さければメジロ;腰を振るのはセキレイ ほか)
著者等紹介
安西英明[アンザイヒデアキ]
1956年、東京生まれ。1981年(財)日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリに初代レンジャーとして着任後、野鳥や自然観察、環境教育などをテーマに講演、ツアー講師などで全国や世界各地を巡る。解説を担当した野鳥図鑑はこれまで30万部以上発行、NHKラジオ「季節の野鳥」は10年以上続いている。(財)日本野鳥の会普及室主任研究員、(社)日本環境教育フォーラム理事、NPO法人自然体験活動推進協議会理事、東京学芸大学非常勤講師、苫小牧観光大使(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
翔亀
51
著者は、根っからの生き物好き人間で、営業マンを経て、野鳥の会で鳥の保護・観察指導を行っている。この本は表題のスズメ、カラスに限らずハト、カモ、カモメなど身近な鳥についての体験談。自分が見たり遭遇した鳥のことを語っている。面白いのは、鳥を愛しているのだが、科学的分析の対象でもなく、神聖化した崇拝でもないところだ。友達感覚とでもいおうか。カラスは決して怖がる必要はない。ヒナだけ気をつければ大丈夫。よく見ればこんなに美しい、と言う一方で、カラスをからかって遊ぶ方法を伝授したりする。この自然体は意外に難しい。2015/02/06
みどるん
7
身近な鳥を知るのに良い本。1年ごとにパートナーを変え、育児をメスに任せるオシドリ…おしどり夫婦とは一体何なのか。キツツキの舌が長く、頭蓋骨を覆って収納されているとは…驚き。2014/06/10
ほしけも
5
身近な鳥から始めるバードウオッチング入門的な本。 カラスはかわいい。近いところに止まってるとずっと観察して られる。2013/07/31
Koji
2
入門書なのであっさりと。2016/12/01
village green
1
先に「身近な鳥の生活図鑑」へのコメントでハシブトガラスとハシボソガラスが見分けられるようになりたいと記したばかりだけど、そう簡単なもんじゃないみたいですね。本書によれば「ハシブト・ハシボソを見分けている人は国民の1% もいないのではないか」ということだから。2020/02/06