内容説明
ルワンダの山奥、森の中にわけ入る。と、突然、バキーンという枝が割れる音が響いた。“これが―ゴリラ”私は、吸いこまれるように顔の表情へ集中力を向けた。背筋がふるえた。(「深い森の聖者たち―ルワンダ」)。ほかに、ケニア、ザンビアへの旅を収録。アフリカの広大な大地で繰り広げられる、人間と動物の物語。
目次
深い森の聖者たち―ルワンダ
心やさしい重戦車―ケニア
わが友チャーリー―ザンビア
著者等紹介
畑正憲[ハタマサノリ]
1935年福岡生まれ。東京大学・理学部生物学科入学、生物系大学院修了。映画制作会社を経て、本格的な著作活動に入る。「われら動物みな兄弟」で第十六回エッセイストクラブ賞を受賞。1971年、北海道浜中町に「動物王国」を建国。動物たちとの心温まる交流を描き続け、1977年には第二十五回菊池寛賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hirayama46
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一時期テレビでよく見かけた「ムツゴロウさん」ですが、そのメンタリティはやっぱり常人のそれとはかなり違うところにあるのではないかな、と思いました。命がけでオランウータンとコミュニケーションをとってみたり、ゴリラが食べていたとおぼしきキノコをペロッと口にして猛烈な下痢になったり、普通の一線を軽々と飛び越える印象があります。それほどまでに「動物愛護」というのは過酷な道なのかもしれません。「動物の命を守る」だけだったら比較的楽かもしれませんが。/ルワンダに行ったのは内戦の直前だったのかあ。ギリギリだなあ。2012/02/05