内容説明
きみが大人になったとき、混沌とした世界で生きていくために…人類学者の祖父が孫娘の将来のために書いたいちばんわかりやすい人生の手引書。「愛とはなに?」「暴力は必要なもの?」「どうして不平等があるのか?」さまざまな謎を手紙形式でわかりやすく解きあかす。
目次
どうしてきみに手紙を書いたのか?
きみはだれ?
家族というのは、めんどうなもの?
愛とはなんだろう?
友達とは?
暴力は必要なもの?
戦争とは何か、どうして私たちは戦うのか?
魔法とはなにか?
テロリストとはどういう人たちなのだろう?
民主主義はどんなふうに機能しているのか?
自由はどこからやってくるのだろう?
官僚組織の目的とは?
どうやれば正義が得られる?
世の中にはどうして不平等があるんだろう?
人はどうして一生懸命働くのだろう?
成長の限界とは?
どうしてこんなに多くの人々が飢えているのだろう?
何が気分をよくしてくれるのか?
セックスとは何か?それはきみにとっていいものだろうか?
私たちの心をコントロールしているものは?
なぜ私たちはここにいるのだろう?
著者等紹介
マクファーレン,アラン[マクファーレン,アラン][Macfarlane,Alan]
1941年、インド生まれ。ケンブリッジ大学社会人類学部教授。歴史学者、人類学者として、イギリス、ネパール、日本など多くの国の研究に長年携わる
田口俊樹[タグチトシキ]
早稲田大学文学部英文科卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まみりん
3
図書館でフッと目につき読んでみました。人間について、社会について、心について。祖父が孫に伝えたいことを記した手紙です。 2013/02/08
kei
1
おじいちゃんから孫への体裁で述べられる「この世界」と「様々な社会」についての本 特に興味深いのはシンプルに濃縮された男女の関係や性、伝統や文化について 例え本書にあるように日本とイギリスが「変化しても同質」の文化を長く引きずるタイプの社会だとしても、俺たちの社会とイギリスの社会は多くの点で異なる(それはこの本が本来あと10のことについても語られていたことからも分かる) けど、この人の言うとおり自らをあまりに容易く正当化しうる俺たちには「違った君」や「信じられない君」が必要なんだと思う、自分のためにも2012/11/01
dyui3
1
=) どの国も子や孫には甘いな。しかし、英国の離婚率が3分の1だというのには驚いた。2010/07/19
焼きそばん
0
孫への手紙と子供向けかと思いきや、中身は大人が読む非常に骨太の哲学もしくは宗教的な題材に対して、大学教授が自分の経験を踏まえてわかりやすく解説する良著です。特に数字があり具体的、イギリスだけの視点でなくとても参考になります。2018/01/07