内容説明
両親を殺害された後、現実に幻滅したブルース・ウェインは、世界を巡る旅に出る。やがてゴッサムに戻った彼は、もう一人の自分の存在に気づく。それがバットマン―街を脅威にさらす悪党と闘う仮面の戦士だった!ブルースの内面に迫り、ヒーローが覚醒するまでを描いた、まったく新しい「バットマン」誕生の伝説。
著者等紹介
柳下毅一郎[ヤナシタキイチロウ]
1963年大阪府生まれ。東京大学工学部建築学科卒。映画評論家、特殊翻訳家
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感想・レビュー
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15
おそらく自分はゴッサムシティでは生き残れないと思う。命軽すぎ!悪意たぎりすぎ!主人公の協力者、少なすぎぃ(次作では更なるアウェイに...)!▼実際の執事は割とラフな格好をしているとは『激レアさんをつれてきた』を見て知ったが、やっぱりアルフレッドの印象が抜けないな~(笑)2018/07/08
Fumitaka
4
「ただの血と肉からなる人間では無視されるか破壊されるだけだ。だが“シンボル”なら……シンボルは決して堕落しないし、永遠に変わらない」(p. 133)ブルース・ウェインの立場を表すセリフだが、これは映画になかったような気がする。しかしフランス革命やヒトラーみたいな世界史的出来事の背後に誰かがいたというダニロ・キシュの『王と愚者の書』みたいな発想は、ひょっとすると冷戦後の「一極化」世界のイメージの産物だったかもしれない。金持ちを表す形容詞として「クロイソス」(p. 208)なんて単語が出てくると俺は喜ぶ。2024/06/26
電柱
2
映画にはないシーンがちょくちょくあって楽しい。2011/11/19