出版社内容情報
「システム開発における上流工程」といったイメージが強い業務分析ですが、この技術が役立つのはステム開発の現場ばかりとは限りません。本書では、業務分析の基礎からUMLを使った本格的な分析まで、具体的な例とともにわかりやすく説明しています。
内容説明
業務分析を行なう理由は、現在の業務を誰が見てもわかるように整理し、問題点を見つけることにあります。現在の業務の把握もなしに、業務を改善できるといったことはあり得ません。不足分を発注するには棚卸しが必要であるように、改善点を洗い出すには現状の確認が必要なのです。本書の目標は、業務分析を行なうために一般的に使われるようになってきた「コンポーネントモデリング」という手法を、できるだけわかりやすく解説することです。業務とは?分析とは?といった基本的な疑問から、ヒアリングのコツ、UMLを使った分析モデルの作成手順までを、イラストと実例を使って解説します。従来、専門家だけのためのものだと考えられていたこの手法を身につければ、効率的に業務の改善を進めることができるようになるでしょう。
目次
第1章 業務分析とは
第2章 UMLとは
第3章 コンポーネントモデリング入門
第4章 コンポーネントモデリングの実際
第5章 モデルのサンプル
第6章 効率的なモデリングと学習
付録(モデリングQ&A;参考文献;モデリングツール;早引きUMLダイアグラム)
著者等紹介
窪田寛之[クボタヒロユキ]
コニカミノルタエムジー株式会社開発センターソフト開発グループ所属。主として患者や医療従事者の視点に立った医療情報システムの開発に携わる。そのかたわら、テクニカルライターとして雑誌などへ寄稿し、優れているが無名なテクノロジーに、陽の目を見る契機を与えることを歓びとしている。また、システムは多様な選択肢を持ちつつも、有機的な相互運用により利用者に最大限の利益をもたらすべきとの考えから、日本画像医療システム工業会(JIRA)にて国内の医療情報システムの標準化に参画している
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