出版社内容情報
ウィルスはどうして広がったのか? ウィルス対策ソフトはどう選ぶ? コンピュータウィルスの技術情報だけではなく、人間の心理をめぐるエピソードも網羅。有害ソフトウェアの技術的・心理的メカニズムを理解し、有効な対策を選択する。
内容説明
本書では、実社会や一般的なセキュリティに照らして、ウィルスを中心にマルウェア(悪意のあるソフトウェア)全般、およびアンチウィルス/アンチマルウェア技術とそのアプリケーションについて、質の高い、広範囲かつ有益な情報を提供する。また、従来の形から大きく変化してきたウィルスやマルウェアに関して、最新の傾向を踏まえた情報を提供する。また、ウィルスに対して効果的な防止策を講じるためには、攻撃に関する知識が必要であるが、多くの人々は防衛手段を市販製品に依存している。本書は、そのことを踏まえて、個別のウィルスの技術的詳細にとどまらず、社会的影響、ソリューションの選択方法や評価方法まで含めた防衛手段を扱っている。
目次
第1部 ウィルスの正体(ウィルスをめぐる基本定義;歴史的背景 ほか)
第2部 ウィルス対策(アンチマルウェア技術;マルウェア管理 ほか)
第3部 ウィルス事例分析
第4部 社会的側面と最新情報(メタウィルス、デマ、類似の迷惑行為;最新情報)
著者等紹介
ハーレー,デビッド[ハーレー,デビッド][Harley,David]
職歴は音楽、看護、貿易事業、コンピュータ、管理業務と多種多彩。1989年から2001年までロンドンのImperial Cancer Research Fundに勤務し、当初アドミニストレータおよびプログラマ、その後ネットワークエンジニアおよびサポートアナリスト、最後はセキュリティ専門家。現在はイギリスのNHS Information Authorityでサポートサービスマネージャ。ここで彼はセキュリティを専門にしているが、自由な立場にいる。また、EICARの会員としても活発に活動し、AVIENの創立会員でもあり、Disciplinary Committeeはもちろん、アンチウィルス要員の認定やウィルス分析に関わるプロジェクトに参加している。WildList OrganizationとICSA Labsにも所属し、Apple Macintosh関連のセキュリティプロジェクトに参加している。Macの面倒を見る人がいないため、Mac世界の専門家としても有名である。Mac Virus 2を始め、多くのセキュリティ専門のWebサイトを運営している
スレイド,ロバート[スレイド,ロバート][Slade,Robert]
カナダのブリティッシュコロンビア、ノースバンクーバ出身のデータ通信とセキュリティの専門家。コンピュータウィルスに関する研究は、ウィルスが初めて「ユーザー環境」に出現し、大きな問題となったときから始まった。誕生したばかりの研究団体での非公式な公文書係が最初であったが、以来、「Mr.Sladeのリスト」として知られるようになる。DECUSカナダセキュリティSIGの創立者でもある。また、書評家としても広く知られている。現在は孫にOSについて教えることに専念している
ガッティカー,ウルス・E.[ガッティカー,ウルスE.][Gattiker,Urs E.]
現在は、デンマーク、オールボー大学の革新・技術管理の教授。KonNet GmbH(ドイツ)の監督委員会のメンバーおよびBankinvestのBI Technology A/SのIT Venture Fundの諮問機関のメンバー。また、U.S.Academy of Managementの技術・革新・調査方法部門の議長を務めている。CANMOTの創設者・幹部であり、現在IMACとASACのTechnology Management部門に所属。また、EICARのTask Force for Trust and e‐Commerceの議長で、同じくEICARのScientific Advisor Boardのメンバー。現在は電子商取引、新しいメディア、およびテクノロジーポリシーにおけるウィルス研究団体の先頭に立って活躍
多賀谷ひろ子[タガヤヒロコ]
東京都出身。法政大学文学部英文学科卒業。外資系製造会社での秘書、およびコンピュータソフトウェア販売会社でのメインフレームを主としたマニュアルの翻訳者などを経て、現在はフリーランスでIT分野を中心に翻訳を行っている
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