内容説明
本書は二五年前に刊行した拙書『北海道行刑史』(図譜出版)および近年刊行の『博物館 網走監獄』(網走監獄保存財団刊)に収録できなかった史料の一部を、まとめたものである。すでに百年を大きく過ぎ去り、互いに関連をみる樺戸・空知・釧路・網走・十勝など、北海道全域にわたる囚徒の足跡をみつめ、網走監獄保存財団の研究事業の一つとしてまとめた。
目次
第1章 幕末維新期の蝦夷島の警固と治安
第2章 北海道集治監系を中心とした史料と論考
第3章 北海道各集治監の開拓業績
第4章 北海道各集治監の改廃と獄情・地域の変化
第5章 北海道庁系監獄署を中心とした史料と論考
第6章 監獄史からみた北海道行刑の回顧