内容説明
脱組織化、ネットワーク化社会において団体や結社の自由を模索するには、近代の枠組みを問う作業が前提となり、団体と個人の関係では人権規定の私人間適用が出発点となる。第1編は憲法理論における結社の自由について、個人主義が濃厚な憲法で団体がどのように位置づけられるか、第2編は、団体との交渉を避けられない個人がいかに団体から自由であり得るかについて考察する。
目次
第1編 近代憲法における団体と個人―結社の自由概念の再定義をめぐって(個人と結社;「トクヴィル‐アメリカ型」結社観と「ルソー‐ジャコバン型」結社観;多元主義的結社観の形成;イギリス多元主義的国家論と結社の自由 ほか)
第2編 団体における個人(非政治的団体の政治的自由と構成員の思想・良心の自由;強制加入団体と会員の思想・良心の自由;結社からの自由;判例批評・群馬司法書士会訴訟最高裁判決)
著者等紹介
橋本基弘[ハシモトモトヒロ]
中央大学法学部教授(憲法学)。1959年生まれ。1982年中央大学法学部法律学科卒業。1989年中央大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得。法学博士
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