内容説明
環境を保護するために、それを侵害・危殆化する行為を処罰する法律を環境刑法という。環境というとらえ所のない概念を刑法上の保護法益とし、個別の環境財についての議論・検討から、刑罰法規を含む法システムを構築する。「公害や環境汚染・環境犯罪から地球を守る」21世紀最大のテーマに取り組む、環境刑法最先端を行く第一線の刑法学者21名による多角的な総合的研究。
目次
序説 概観―日本の環境刑法
第1章 環境法と環境刑法(総論;環境保護の方法としての刑法 ほか)
第2章 環境刑法の展開(日本の公害刑法から環境刑法への展開;世界の環境刑法)
第3章 刑法理論と環境刑法(環境犯罪の構成要件;侵害犯と危険犯 ほか)
第4章 環境犯罪―環境刑法各論(公害犯罪(生命・健康に対する罪)
環境犯罪(環境財に対する罪))
著者等紹介
町野朔[マチノサク]
上智大学教授
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