内容説明
市民参加の裁判制度について、ドイツの名誉職裁判官制度を中心にわが国の市民裁判官論をも概観しながら、その沿革と機能について考察する。国民の司法参加が司法制度改革の最重要課題であるいま独自の調査・研究に基づき国民の司法参加のあり方を示唆する最新の研究書。
目次
わが国における市民裁判官論
ドイツ市民裁判官制度の形成―名誉職裁判官は異母兄弟
ドイツ基本法における市民裁判官―ドイツ名誉職裁判官は法定裁判官!?
ドイツにおいて市民裁判官の関与する裁判所―裁判所の構成と管轄
市民裁判官の適格要件―陪席裁判官のプロフィール
ドイツ市民裁判官の選任手続―司法の民主化の要
ドイツ市民裁判官の宣誓―立法における完全主義の試み
ドイツ市民裁判官の身分保障―身分的独立の保障
ドイツ市民裁判官の法廷への関与―法廷の参与形態
ドイツ市民裁判官の裁判上の地位―権利および義務
ドイツ市民裁判官への情報の供与―法廷における情報供与と文書の閲覧権
ドイツ市民裁判官の委員会―名誉職裁判官の司法行政への参加
ドイツ市民裁判官に対する懲戒処分―過料の賦課
ドイツ市民裁判官に対する研修―職業裁判官への接近?
ドイツ市民裁判官に対する補償―無償裁判官に対する代償
ドイツ名誉職裁判官制度の役割
著者等紹介
斎藤哲[サイトウテツ]
1959年埼玉県所沢市に生まれる。現在、島根大学法文学部教授
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