内容説明
日本社会における憲法学の意義と創造的な展開の可能性。ドイツの議論を中心に、比較法的視座から検討。国内外から、上・下巻で計60本の論稿を掲載。下巻は「国際化」「統治と憲法訴訟」。
目次
3 国際化(欧州連合という「国家ではない未来の形」―その核心にある基本権とともに;Staatenverbund:国家複合の概念―概念階層における位置及び適訳の探究;欧州統合に際しての国内機関の「責任」について―リスボン条約判決の「統合責任」論に着目して;ヨーロッパ人権条約第15議定書による「補完性原則の条約化」における「条約の実効性」と「国内裁判所の自立性」の対立と立憲主義 ほか)
4 統治と憲法訴訟(期限付きの支配(Herrschaft auf Zeit)としての民主制
法学理論としての国民代表の概念について―理念としての代表
法律および公行政によるその適用
「法律の留保」の要否―台湾での議論を中心に ほか)