内容説明
従来、規制的手法と対置・並列して捉えられていた各々の環境保全手法を、規制的手法を補完するものとして、全体的な枠組の中に位置づけ、将来の不確実なリスクにも対応する理論を提示。国家や企業、個人の「学習能力」の向上を志向する法制度のあり方を考える、今後のより良い環境行政のために必読の文献。
目次
1 環境保全の「新たな」手法の展開
2 環境監査の法制化と理論的課題―ECの環境監査規則を素材として
3 環境監査の構造と理論的課題―ドイツ環境監査法を素材として
4 環境リスクとリスク管理の内部化―ECの環境監査制度の法的意義と実効性
5 改訂EMASと実施ガイドライン
6 自治体によるISO認証取得の法理論的課題
7 環境アセスメントの法的構造―ドイツの環境親和性審査法を素材として
8 環境親和性審査と処分の効力―ドイツおよびEUの裁判例を素材として
9 循環型社会の法システム
著者等紹介
高橋信隆[タカハシノブタカ]
1952年山形県生まれ。1983年立教大学大学院法学研究科博士後期課程修了・法学博士。立教大学法学部助手、熊本大学教育学部助教授、熊本大学法学部教授を経て、1996年立教大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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