内容説明
第2次大戦後、占領期日本の「家制度廃止」過程の全容を、克明・詳細に描出。憲法24条の成立、民法上「家」制度廃止の方針決定、特に戸籍法上の「家」制度の改廃に精緻な検討を加える。新たな資料、インタビュー等も付加した待望の書。
目次
第1章 憲法二四条成立過程と民法・戸籍法の「家」制度
第2章 民法改正過程―戸籍法改正過程に先行した民法上の「家」廃止方針決定の予備的考察
第3章 戸籍法改正過程の諸段階
第4章 民法上の「家」制度廃止による戸籍法改正―「第一の流れ」
第5章 人口動態統計の精密化・プライバシー保護による戸籍法改正―「第二・第三の流れ」
結章 憲法・民法・戸籍法改正過程に於ける力学―憲法・民法・戸籍法改正過程の総括
著者等紹介
和田幹彦[ワダミキヒコ]
1957年横浜市生まれ。1976年アメリカ・カリフォルニア州オーランド高校卒、1977年私立灘高等学校卒。1981年東京大学法学部卒業後、日本興業銀行入社。1984~86年、当時西ドイツのミュンヘン大学法学部博士課程に留学。1986~89年、スイス興銀勤務後、銀行を退社。1989年~92年、再びミュンヘン大学法学部博士課程在籍。1992年~96年、東京大学大学院法学政治学研究科附属比較法政国際センターに、当初一年は研究員として、その後三年は講師として在任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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