内容説明
空前の知的財産ブームの中にある現下の日本において必須とされる学問の基本を押えた国際知的財産権保護に関わる重要問題についての真摯な考察。
目次
第1部 「規制改革」から「知的財産権の諸相」へ(「構造改革」論議に欠落する致命的諸問題―一方的な「アメリカ型自由化・市場化論議」に重ねて異議あり;知的財産権の諸相)
第2部 米国特許権に基づく日本国内での行為の差止め等の可否とパリ条約―わが最高裁・学説の混乱した論理の克服といわゆる属地主義(特許独立の原則)(日立vs.IBM事件と最判平成一四年九月二六日;いわゆる属地主義(特許独立の原則)とパリ条約―準拠法選択の基本的な在り方との関係において ほか)
第3部 フランス司法省=パリ第一大学共催『インターネット法国際コロキウム』(二〇〇一年一一月一九‐二〇日、於フランス国民議会)報告の邦訳(プレゼンテーション用ペーパーの邦訳;提出ペーパーの邦訳)
第4部 HOW TO RESOLVE TRANSNATIONAL CONFLICTS?(PRIVATE INTERESTS VS.PUBLIC INTERESTS;TO WHAT EXTENT CAN TREATIES RESOLVE TRANSNATIONAL CONFLICTS?:PREREQUISITES FOR HARMONIZATION ほか)
著者等紹介
石黒一憲[イシグロカズノリ]
1950年福島県平市(現いわき市)に生まれる。東京都立日比谷高校卒、1974年東京大学法学部卒。同助手、助教授を経て、1991年より同教授(経済法大講座、国際私法担当)
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