内容説明
慶応義塾大学法学部における初の女性教授となった中谷瑾子先生の「超」学際的研究の一端を随想・講演・連載記事などで垣間みる興味ぶかい読みもの。「生命・医療と法・法学」について考える手がかり満載の随想集。
目次
第1部 曲肱の楽しみ(思いつくままに;医事法への接近;中国への旅;出会い・その他)
第2部 生命、医と法学―希望を語り、まことを刻む(法曹の責任と生きがい―らい予防法見直し検討会の報告を契機として;らい予防法の廃止―画期的な人権侵害の終焉と法曹の人権感覚;「まこと」を胸に刻みつつ個性的な大学生活を;「余命百日のスケジュール表」に触発されて;終末期患者の死の迎え方;バイオエシックスの諸問題;生命の誕生をめぐる倫理問題;患者中心の医学をめぐる学際的研究―法学の立場から;精神障害者の人権;女性犯罪者に見る世相の変化)
著者等紹介
中谷瑾子[ナカタニキンコ]
大正11年8月23日山形県酒田市に生まれる。日本女子大学国文科を経て、昭和25年9月、慶応義塾大学法学部法律学科(旧制)卒業。昭和25年10月1日、慶応義塾大学法学部助手。昭和31年1月1日、慶応義塾大学法学部助教授。昭和37年4月1日、慶応義塾大学法学部教授(慶応義塾大学法学部初の女性教授)となり、昭和62年3月、選択定年で退職。塾長からの依頼により新設の杏林大学社会科学部教授として転任。平成8年4月、新たに大東文化大学大学院博士課程設立要員として乞われ、同大学院教授として招聘をうけるにあたって、学部にオムニバス方式の医事法の講座の開設を条件として赴任した。現在、慶応義塾大学名誉教授・大東文化大学名誉教授
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