内容説明
本書は、菅野喜八郎氏が古稀を迎えたことを祝して、かつて東北大学で先生の教えを受けた憲法・行政法の研究者有志が刊行会を設け、感謝の念とともに先生に捧げるべく執筆した論文集である。あえて統一テーマは設定せず、執筆者が日頃研究しているそれぞれの専門分野から、自由にテーマを選択している。
目次
人権の法理論的分析―分類・体系をめぐるR・アレクシーの所説に依拠して
権力分立原理についての覚書―特に《抑制と均衡》の考えを中心にして
憲法的自由の構造―二つの自由権
外国人の基本的人権保障の対象性
ドイツの祝祭日
スポーツ参加の機会と男女平等
国際法・国内法一元論と二元論―ケルゼンを手掛かりに
マッカーサーの憲法制定作戦とペンタゴンの黒衣たち―憲法改正草案要綱公表の舞台裏〔ほか〕