SBC学術文庫<br> 現代財政の公共性と法―財政と行政の相互規定性の法的位相

SBC学術文庫
現代財政の公共性と法―財政と行政の相互規定性の法的位相

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  • サイズ A5判/ページ数 356p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784797238693
  • NDC分類 343.2
  • Cコード C3332

内容説明

財政は、独自の活動領域を形成しているだけでなく、現実にはしばしばさまざまな行政法上の(作為・不作為)義務の履行確保の手段として、また、経済政策や社会政策の間接的・直接的実現手段としてしばしば利用されているにもかかわらず、古典的財政の法規律しか存在しない。それゆえに、国民の人権の具体的ありようを左右する現代財政の法的公共性(存在理由)は、きわめて単純ではあるが、法治主義と民主主義の徹底を(十分条件ではないが)必要条件とする。財政もその一部である、すべての統治機構と統治活動に貫徹すべき原理・原則にほかならない。

目次

第1部 現代財政の展開と法理論(財政の権力的機能と法;受益者負担の論理と租税の法理―公共財論の法的位相;公的負担の法理―受益者負担金と租税をめぐる法律問題)
第2部 現代国家財政の制度と法(財務行政組織における公共性の法的分析―大蔵省設置法を手がかりとして;大蔵省と行政改革)
第3部 現代地方財政の制度と法(自治財政制度の改革と課題―地方公共団体の事務の特色と財政制度のあり方)
第4部 現代財政の公共性と法理論(公的負担の法理におけるパラダイム転換―統治におけるパラダイム転換との連動性)

著者等紹介

福家俊朗[フケトシロウ]
1944年香川県に生まれる。1968年国際基督教大学教養学部卒業。1970年東京都立大学法学部卒業。現職名古屋大学大学院法学研究科教授。専攻財政法学、行政法学
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