内容説明
近年、裁判の傍聴に関心を示す人が多くみられるようになった。しかしわずかな数の席に多数の傍聴希望者が殺到するという事件も少なくない。法廷内の秩序維持を求められる裁判所の環境にテレビカメラが入っていくことは可能であろうか。日本において被告人在廷中のテレビ報道の拒否を議論していく基盤とすべく、様々なガイドラインが示されるようになってきている外国情報の提供と日本人の現状とを明らかにする。
目次
第1章 アメリカのテレビ報道(1)―アメリカでの根本的議論
第2章 アメリカのテレビ報道(2)―提案されたアメリカでのガイドライン
第3章 カナダのテレビ報道
第4章 デンマーク・フランス・ドイツのテレビ報道
第5章 イギリスのテレビ報道
第6章 わが国のテレビ報道
第7章 ガイドラインの作成と実験的な試み
著者等紹介
宮野彬[ミヤノアキラ]
1933年東京に生まれる。1957年中央大学法学部卒業。1963年東京大学大学院博士課程修了。鹿児島大学法文学部講師・助教授を経て、現在、明治学院大学法学部教授
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