内容説明
ドイツの民法学者・ヘーゲル主義の法哲学者として知られるカール・ラーレンツ。彼が法律学の方法論として唱えつづけた類型論とはいったい何か。その長きにわたる理論の変遷過程を示す。
目次
序章 法律学の方法としての類型論
第1章 ナチズム期における「類型論」の成立(二人の先駆者;具体的概念としての類型―概念と対象との統一)
第2章 戦後における類型論の展開(「倫理的人格主義」の具体的概念による展開;普遍‐“類型”‐個別)
第3章 ヘルメノイティク受容期における類型論の変化(ナチズム期から戦後への変遷のなかで維持されたもの;「原理」による法体系の把握;「評価的思惟」(「価値的性向をおびた思惟」))
著者等紹介
伊藤剛[イトウゴウ]
昭和55年3月東北大学法学部(法学科)卒業。昭和55年4月東北大学大学院法学研究科基礎法学専攻博士課程前期2年の課程入学。昭和59年3月同上修了。昭和59年4月東北大学大学院法学研究科基礎法学専攻博士課程後期3年の課程入学。平成2年3月同上退学。平成3年4月東北大学大学院法学研究科研究生(平成4年3月まで)。平成4年10月東北大学大学院法学研究科研究生(平成11年3月まで)。平成12年4月仙台育英高等学校非常勤講師(社会科)(現在まで)。日本法哲学会会員
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