内容説明
財政法や財政監督法は、本来それ単独では存在し得ない法領域であって、国の場合であれば、その統治機構全体との調和が必要であり、また、地方自治体であれば、地方自治体の理念とのむすびつきが必要である。また、逆に、こうした財政や財政監督の要請が、国の統治機構や地方自治体に体する修正を迫ることもある。本書ではこうした全体的調整の中から財政や財政監督法が生まれてくることを示そうとしている。
目次
第1編 わが国予算制度の研究(予算の概念とその限界;予算における支出授権と契約授権機能 ほか)
第2編 わが国の財政監督制度(会計検査の歴史と現行会計検査院の権限;検査の観点概念の再構成 ほか)
第3編 ドイツの財政監督関連法(ドイツにおける連邦レベルの財政監督制度;バイエルン州の財政と財政監督制度 ほか)
著者等紹介
甲斐素直[カイスナオ]
昭和23年東京都に生まれる。昭和45年日本大学法学部法律学科卒業。会計検査院事務総長官房審議室上席審議室調査官、司法検査課長を経て、平成5年より日本大学法学部教員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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