内容説明
本書は、範とすべきヨーロッパの「多自然型川づくり」の現状、及びこれと酷似する自然と生きものにやさしかったかつての日本の伝統的河川工法の再生、そして浅畑川での植生による多自然型川づくりの実施例を紹介する。
目次
1 多自然型川づくり導入の検討課題(欧米と日本の河川事情)
2 スイスの多自然型工法(チューリッヒ州の河川整備と自然復元;チューリッヒ市建設局の小川活性化事業)
3 ドイツの多自然型工法(ドイツ・バイエルン州の多自然型河川工法)
4 生きとし生けるものにやさしい川づくり(浅畑川をビオトープの軸に)
5 日本の伝統的河川工法に学ぶ(伝統的河川工法による多自然型川づくり)
著者等紹介
富野章[トミノアキラ]
1940年静岡市生まれ。1964年鹿児島大学農学部(農業土木専攻)卒業。1964年静岡県入庁(土木部河川課)。1991年静岡県静岡土木事務所技監(河川担当)。1992年静岡県島田土木事務所技監兼企画検査課長。1993年静岡県田子の浦港管理事務所所長。1994年静岡県林業水産部・漁港課長。1996年静岡県沼津土木事務所所長。1999年昭和設計(株)取締役技師長。技術士(建設環境)、常葉短期大学環境システム研究所客員講師、「日本ビオトープ協会静岡県支部」アドバイザー、「しずおかミティゲーション研究会」アドバイザー、一級土木施行管理技師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。