法律学の森<br> イギリス憲法 (第2版)

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法律学の森
イギリス憲法 (第2版)

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  • サイズ A5判/ページ数 547p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784797223996
  • NDC分類 323.33
  • Cコード C3332

出版社内容情報

イギリス憲法の現在とその歴史。混迷を深めるイギリス社会の現状、その亀裂の真相を分析・考究した渾身の第2版。今、話題のイギリスに関する、本格的研究書が待望の改訂!
EU交渉で民主主義の再生は可能か。希望をこめ、更なる挑戦を試みた力作。混迷を深めるイギリス社会の現状、その亀裂の真相を分析・考究した渾身の第2版。1972年EU法“大廃止法"の成立に至るまでの激動を克明に描き、現代法学の方法論批判に及ぶ補論を加えて、初版を一新。

【目  次】

第2版はしがき
はしがき(初版)

◆第?編 現代イギリス憲法◆

補論 現代イギリス社会
? 現代の社会状況
? 初版第?編への補論
? 多元的社会論と共同体
? 資本主義論と現代法論
 1 はじめに
 2 イギリス,イギリス憲法,ウェストミンスター・モデル
  2.1 概説(26)  2.2 マグナ・カルタの「再生」
 3 コモン・ローの救済システム
  3.1 はじめに 3.2 ダイシー理論と執行権の概念 3.3 フランクス・レポート以降 
  3.4 憲法的習律と憲法理論の対抗
 4 ブレアの時代
  4.1 ブレアの「憲法観」 4.2 ブレアの憲法改革
 5 憲法と多元的社会との連鎖そして「シティズンシップ」
 6 スカーマン卿の予言
  6.1 コモン・ローの限界とその克服の模索 6.2 福祉国家の解体とそれへの対抗
 7 「市民権」
  7.1 市民権と福祉国家 7.2 国家の撤退と行政組織 7.3 司法の独立とブレア
  7.4 司法の「積極化」と司法の独立(84)
 8 EUとの「協調」
  8.1 EU法と究極の主権論 8.2 社会権とEU法 8.3 「社会的ヨーロッパ」とEU基本権憲章
  8.4 EUとイギリスの地方政府・自治のモデル 8.5 3つの円とイギリス 8.6 EU脱退の可否を問うレファレンダム
  8.7 最高裁判決の結論と法案提出 8.8 白書の発表と「大廃止法案」
 裁判所構成図
 判例の引用法 neutral citation

◆第?編 イギリス憲法史◆

補論 イギリス憲法史の概観
? 概  観
? イギリス憲法論議によせて
第1章 憲法思想の諸潮流と理論
 1 「変化する憲法論」の史的文脈
 2 「機能主義法学」の史的文脈
 3 「法と世論」の関係論
 4 「政治的憲法」論の展開
 5 「イギリス」憲法論と「帝国」
  5.1 帝国と憲法 5.2 「支配の代償」と帝国のイデオロギー
 6 帝国の崩壊と自由論
  6.1 新自由主義の台頭 6.2 労働党と社会主義 6.3 イギリス没落の要因論
 7 ヒューマニズム歴史観と「機能主義様式の公法学」

第2章 「原型」としてのイギリス憲法と「階級論」
 1 憲法と「法の支配」論
  1.1 裁判官と行政権 1.2 トムソンと階級論
 2 トーマス・ペインという存在
  3 階級文化と共和主義・立憲主義
 4 トムソンの「法の支配」論とブラックストーン
 5 ブラックストーン理論の位相
 6 ブラックストーンの「絶対権」論

第3章 憲法史における連続と断絶
 1 「コモン・ロー連続説」の歴史的基盤
 2 古来の国制論から統治する議会へ
 3 いわゆる「修正・批判」学派の歴史観の生成
 4 「修正・批判」学派への応答
 5 市民革命前夜

第4章 市民革命論の再定位
 1 比較経済史学派の問題意識の重要性
 2 「ブルジョワ革命論」とその「再生」
 3 革命の終焉からもうひとつの「革命」へ

第5章 名誉革命と名誉革命体制の再定位
 1 名誉革命前夜の状態
 2 名誉革命の「プロセス的構造」
 3 ハイポリティクスの「制度化」
 4 「法の沈黙」
 5 封建制の「特殊構造」と民兵問題
 6 名誉革命への「軍事的」文脈
 7 名誉革命への「帝国」的文脈
 8 名誉革命の「宗教的」文脈

第6章 名誉革命の法構造
 1 Revolution Settlement
 2 「権利章典」の歴史的性格
 3 「王位継承法」と裁判官

第7章 近代憲法史と土地所有権法の連鎖
 1 「政治的信託」論
 2 統治の解体論と「フォーク・ロー」
 3 共同体と「行政」の関係の問題性格
 4 都市の「自治」とコモンズ
 5 入会地と緑地─公衆への開放
 6 「歴史概念」としてのコモンズ
 7 コモナー理論
 8 共同の象徴としての共同権・入会権
 9 フォレストの「開放」
 10 フォレスト法による「逆転」の展開
 11 労働者住宅問題との接合
 12 湖水地方をめぐる攻防
 13 ナショナル・トラストの誕生

第8章 イギリス近代と多元的社会の法構造
 1 イギリスの奴隷制
  1.1 「奴隷船」 1.2 ジャマイカ事件 1.3 サマセット事件
 2 雇用契約法の歴史的分析と「労働契約論争」
 3 救貧法とヴォランタリズム
  3.1 小経営の「終焉」と救貧法 3.2 「定住法」と「自由なる」賃労働者=「産業予備軍」の形成
  3.3 友愛協会
 4 アソシエーション
  4.1 マンチェスターとロンドン 4.2 租税と統治の構造 4.3 アソシエーションをめぐる論争的状況
  4.4 南海泡沫事件 4.5 株式会社生成史
 5 信託と統治構造論の問題性格
 6 信託の社会的機能
  6.1 イングランド信託法の特色
 7 信託と国家

終章 車輪は一回転して

補論 市民革命論は「消滅」したのか─憲法史研究の方法によせて─
 1 はじめに
 2 法の歴史理論と市民法論の交錯
 3 市民革命論の再定位
 4 おわりに
 
和文・事項索引
欧文・事項索引
判例索引

戒能 通厚[カイノウ ミチアツ]
著・文・その他

感想・レビュー

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Masatoshi Oyu

3
日本と同じ王を戴く国の憲法論が参考になると思い、読んでみた。しかしながら、実際はイギリス憲法は日本の憲法とは全く異なる厚みがあり、理解するには多くの前提知識が必要ということが分かるのみだった。 コモンロー、エクイティなどの法体系、様々な裁判所により構成される司法の体系およびそれについての考え方、またイギリスにおける近代憲法が成立していく過程における資本主義経済の発展過程、法的断面でいえば信託など土地所有や利用に関する判例や法律など、、、気軽に足を踏み入れたらいきなり底なし沼といった感じであった。2019/04/02

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