内容説明
クラインは卓越した才能の持ち主であった。あれだけの数の条文、それを根拠づけた提案理由書をわずか2年ほどのうちにまったく独力で起草したとは、ただ敬服のほかはない。クラインは最上級の学識者、法制官僚であった。
目次
第1部 一七八一年の一般裁判所法―啓蒙主義と民訴法(マリア・テレジアとフリードリヒ大王;オーストリア世襲領とベーメン地方;マリア・テレジアの内治改革;法令の統一―編纂委員会;AGOの実現―ヨーゼフ二世;AGOの諸制度;AGOとCJF;AGOの修正―西ガリチン法)
第2部 一八九五年の民訴法―社会政策と民訴法(一八九五年法に先立つ諸草案・法律;フランツ・クラインの出現;一八九五年法の審議;一八九五年法の主な特色;議会審議中のクラインの著作;ドイツ人からみたオーストラリア新法案;法施工の準備;法施工後のクラインの著作;クラインの昇進;二度の司法大臣・総選挙・講和条約;クラインの死去;オーストリア法の外国への影響;むすび)
著者等紹介
鈴木正裕[スズキマサヒロ]
1932年東大阪市に生まれる。1955年京都大学法学部卒業。1970年神戸大学教授。1991年神戸大学学長。1995年神戸大学名誉教授。1996年甲南大学教授。現在、弁護士(1995年より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。