内容説明
「この本が対象としている読者は、国際法、人権法、刑事法に関心のある学生、実務家、そして、国際人権や国際犯罪に興味があるがちょっと怖い感じもするし、専門書はとっつきにくい、と考えているその他の人たちである。」(「はしがき」より)。テロリズム、サイバー犯罪など最先端テーマをとおして現代国際法の姿を描き出す。
目次
第1部 国際社会の構造変化と国際法(近代国際法の基本構造―すべての、出発点;国際社会の構造変化と国際法(アフターの変化;規範の変化)
国家管轄権の内容とその拡大―誰が、誰の面倒を見るか ほか)
第2部 人権の国際的保障(人権の国際的保障の歴史―ヒトは如何にして人になったか;国連人権システムの活動―国際政治と人権のはざまで;国際人権規約と人権条約システム―国際社会の憲法 ほか)
第3部 国際刑事法と国際社会の共通利益(国際刑事法の意義―海賊からインターネット・ポルノまで;国際刑事司法協力―犯人を、追い詰める;戦争犯罪、人道に対する罪、ジェノサイド―最も深刻な犯罪 ほか)
著者等紹介
尾崎久仁子[オザキクニコ]
教養学士。M.Phil.in International Relations(Oxon)。1956年生。1979年東京大学大学院社会学研究科(国際関係論)中退。同年外務省入省。2001年より東北大学大学院法学研究科教授
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