内容説明
本書は民事裁判にかかわる論稿を第一部に、倒産、民事保全等にかかわる論稿を第二部に掲げた。これらの中、第一部第三章、第四章、第五章、第八章は、実践に代理人として直接、間接に事件にかかわった体験を契機として書いたものである。また、第一部第一章、第七章、第二部第二章は、当事者の一方から意見書の作成を求められたことを契機として書いたものである。
目次
第1部 民事訴訟の実践論(ある権利能力なき社団の当事者資格;当事者照会制度の本質とその活用;宗教団体の懲戒処分の効力をめぐる司法審査のあり方―寺院明渡訴訟の現状から;名誉毀損における個人と法人との関係―控訴審の審理のあり方 ほか)
第2部 倒産・民事保全についての論考(債権者平等について;特定の金融機関への優越的地位の付与と否認―ある破産事件の分析;リース契約と会社更生法―未履行リース債権の処理(最高裁平成七年四月一四日判決)
民事保全への視座―被保全権利と具体的措置 ほか)
著者等紹介
井上治典[イノウエハルノリ]
立教大学教授
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