感想・レビュー
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毛竹齋染垂
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差し当たり本書が「読む」ものとして、日本のペリー来航後の法史を概察するにはそこそこ適当な一冊であるように思います。ただ、「社会と法の『タマゴ・ニワトリ』関係の永続性」-殊明治前期に於いて集中的に見られる社会改良運動の一環としての立法(『日本近代思想大系・法と社会』の「単行法令一覧」参照)-が浅くしか取り上げられておらず、何れの時代に於いても社会をダイナミックな物として捉えるには役不足気味なのが残念。兎も角、浅く広いので法クラスタ乃至一般向け読み物としては佳作、しかし専門向けでは無い。そんな感じでしょうか。2012/02/26