内容説明
憲法は、国の形や安全保障についての基本的枠組みや指針を示す法として、きわめて、政治的な法である。憲法政治的論議が盛んなのも宜なるかなとは思う。しかし、憲法の根本的存在価値は人間の権利保障の大憲章であるところにこそある。従って、憲法解釈論議は何よりも人権侵害救済を志向しなければならない。
目次
第１編 序論（法学の方法論―ケース・メソッド（Ｃａｓｅ Ｍｅｔｈｏｄ）
判例についての基礎知識）
第２編 日本国憲法概説（憲法総論（憲法の意義；憲法の最高法規性；憲法の改正；日本国憲法の基本原理）
統治機構（権力分立制；立法権―国会；行政権―内閣；司法権―裁判所；財政）
人権保障（人権総論；人権と公共の福祉；法の下の平等原則；精神的自由に関する基本権；経済的自由に関する基本権；人身の自由に関する基本権；社会権―生存権的基本権；参政権；国務請求権（受益権）））
著者等紹介
高野幹久［タカノミキヒサ］
１９６７年東京大学大学院法学政治研究科博士後期課程修了。公法（憲法・国際法）専攻。１９８９年Ｕｎｉｖｅｒｓｉｔｙ ｏｆ Ｐｅｎｎｓｙｌｖａｎｉａ Ｌａｗ Ｓｃｈｏｏｌ修了（ＬＬ．Ｍ．、アメリカ合衆国憲法・英米法・国際法専攻）。現在、関東学院大学法学部・大学院法学研究科教授（憲法・比較憲法・アメリカ法・国際法担当）
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