内容説明
指導的国際法律家(ロザリン・ヒギンズ)によって書かれた現代国際法の独創的かつ傑出した入門書。ハーグ・アカデミー総合コースでの非常に評価の高い改訂テキストを基に書かれたこの書は、今日の国際法を構成する複雑な要素のよりよい理解を願う人々に有意義。本書は米国国際法学会優功賞受賞。今回の2刷では訳に若干の訂正を施している。
目次
国際法の性質と機能
国際法の法源―起源と問題
国際的法システムにおける関係者
事物裁判権の配分:裁判管轄権
裁判管轄権限に対する例外―訴訟及び執行からの免除
個人の必要とするものに答える―人権
自決権
天然資源と国際規範
責任と義務―国家責任に関する法
国際連合
紛争解決と国際司法裁判所
国際的法形成過程における国内裁判所の役割
国際法の運用の円滑化:エクイティと比例性
国際法における武力の個別的行使
国連による武力の行使
著者等紹介
ヒギンズ,ロザリン[ヒギンズ,ロザリン][Higgins,Rosalyn]
英国人。ケンブリッジ大学卒、法学博士(エール)。ケント大学教授(1978‐81)、ロンドン大学(L.S.E.)教授(1981‐95)、規約人権委員会委員(1985‐95)等を歴任。1995年、国際司法裁判所裁判官に選任され現在に至る
初川満[ハツカワミツル]
岡山県津山市に生れる。東京大学法学部卒。1982年よりロンドン大学(L.S.E.)大学院にて国際公法を学ぶ。後、R.Higgins教授に師事し国際人権法を研究。ロンドン大学高等法律研究所(I.A.L.S.)を経て、1989年3月帰国、帝京大学専任講師を経て、現在、横浜市立大学教授(国際人権法)
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