内容説明
人間の憲法的意義がつきつめて論究されていることに加えて、憲法論の基軸は人間ではなく、人間を含む自然全体なのではないか、憲法論は現在の世代だけではなく、将来の世代をも視野に入れるべきではないのか、更に、憲法論が自然全体や将来世代をも視野に入れるようになった場合、国家と国民との関係を単に侵害者‐被侵害者の関係としてのみ捉え続けてもよいのか、といった問題が、立入って検討されている。
目次
1 基礎理論(法と倫理;憲法問題としての「次世代に対する責任」―「世代間契約としての憲法」をめぐって;人権ないしは基本権の存立を支える思考原点としての「人間の尊厳」 ほか)
2 環境と憲法(環境保護と「人間の尊厳」;環境保護と国家の基本権保護義務;自然環境の利用と保全―生態系保護の憲法論 ほか)
3 科学技術と憲法(憲法23条の学問の自由;未出生の生命の憲法上の地位を人工生殖・生命操作技術―ドイツの理論の問題点と可能性;ヒト・クローン技術の法的規制とその根拠 ほか)
著者等紹介
栗城寿夫[クリキヒサオ]
名城大学法学部教授
戸波江二[トナミコウジ]
早稲田大学法学部教授
青柳幸一[アオヤギコウイチ]
横浜国立大学経営学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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