内容説明
本書は、三部に分かれており、第一部の諸論文は、主として神権天皇制と国家神道について考察し、キリスト者が如何に苦難の道を歩いたかということを論述。第二部の諸論文は、欧米と日本における歴史的伝統の相異と法的思考の相異について、色々な角度から論述。そして、第三部の諸随想は、著者がプロテスタントとして、勤務先大学の学生に語りかけ、また遺しておきたかった言葉を収めたものである。
目次
第1部 近代日本における「国家と宗教」の考察(明治憲法における神権天皇制の特質;近代日本における「国家と宗教」;内村鑑三における愛国・平和思想 ほか)
第2部 比較における欧米と日本(ヨーロッパ法における普遍主義の成立―法思想史的考察;宗教改革前史論;信教の自由・政教分離を問う―欧米・日本における「国家と宗教」 ほか)
第3部 信仰告白(神の御導きへの感謝;一粒の麦死なずば;地の塩 世の光 ほか)