出版社内容情報
【講座 憲法の規範力】〈憲法の規範力〉が様々な行政作用へいかなる意味を持ち、またフィードバックを受けているのかを幅広く検討。【講座 憲法の規範力シリーズ】第一線の憲法の研究者が集い、憲法が政治・社会の発展の中で果たしてきた現実的な存在意義を、ドイツ憲法学理論をベースに、広範かつ精緻な検討を行う。
本第5巻は、〈憲法の規範力〉が様々な行政作用へいかなる意味を持ち、またフィードバックを受けているのかを幅広く検討。総論から各論まで、変転する社会的現実に、憲法がいかに具体化、発展させられるのか、行政的側面から理論と実際の総合的考察を行う。
ドイツ憲法判例研究会[ドイツケンポウハンレイケンキュウカイ]
嶋崎 健太郎[シマザキ ケンタロウ]
目次
法治国家論の展開―法の支配との共通の理念を踏まえて
行政裁量と憲法構造―スメント学派の国家委託と職務国家の理論
憲法の民主主義原理と行政計画の「受容」
行政に対する基本権上の保護請求権
行政訴訟と基本権保護―「訴訟法の留保」は解消されるか
『警察』概念と憲法
警察による意図的救助銃撃の憲法的統制―ドイツにおける警察法に対する憲法の規範力の一側面
国家に対峙する「個人」の尊厳からの協働原則批判―環境行政法への憲法の規範力
ドイツ再生可能エネルギー法の2016年改正でみる法律の留保の範囲
財政への憲法の規範力―「違憲な起債」の制約可能性を手がかりとして
青少年メディア保護州際協定における「規制された自主規制」―テレビ番組「I want a famous face」事件をめぐる2011年3月23日のバイエルン上級行政裁判所判決の分析を中心として
著者等紹介
嶋崎健太郎[シマザキケンタロウ]
青山学院大学大学院法務研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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