内容説明
『マトリックス』とは何か…そしてなぜそれがそんなにすごいのか。傑出した作家群が鏤められたメッセージを解き明かす。
目次
他の映画はみんな下剤だ
現実のマトリックス
『マトリックス』すなわち汝自身を知れ
芸術は日常を模倣する(そう、それはニュースなのだ)
より良いまやかしを造る:『マトリックス』における文学的影響
一生かかってもすべてはわからない:〈マトリックス〉の兎穴を降りて
『マトリックス』と『スター・メイカー』
袁和平(ユエン・ウーピン)と飛ぶ技術
メトロポリスのアリス、またはみんな鏡を使ってる
まがいものとしての『マトリックス』〔ほか〕
著者等紹介
ヘイバー,カレン[ヘイバー,カレン][Haber,Karen]
作家。カリフォルニア州オークランド在住
大島豊[オオシマユタカ]
翻訳家。上智大学外国語学部卒
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
覚書
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情報社会が究極的に発達するとどうなるかというレポートで「マトリックス」をテーマに使用したのでその時に参考にした一冊。映画「マトリックス」について色々なジャンルの専門家たちが、様々な切り口で語りだす。映像視聴効果やサイバーパンク、登場人物の名前の由来を神話的に解釈するなど内容はバラエティに富んでいるが、共通して言えるのは、この映画に何らかの影響を受けた執筆者たちが読者にもう一度見ろと言わんばかりに「マトリックス」について熱く語っているという事である。2012/06/05
c
0
ちょうどユリイカのハルヒ増刊号を読んだ直後だったので、どうしても比べてしまった。国産SFが瀕死の状態で美少女にすがることで何とか延命している日本と、一時期ほどのエネルギーはないもののジャンルとして確固たる地位を誇るアメリカと。佐藤亜紀のようにルサンチマンをぶちまけて否定することはさすがにないが、執筆陣であるガチのSF者たちの屈託に満ちた文章には苦笑せざるを得ない。SFとしては稚拙。しかし映画としては至高。というか、こうした受容の違いが、結局のところ日本とアメリカのSFの違いでもあるのではないかと思う。2011/06/26
yooou
0
☆☆☆☆★2004/12/25
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- 和書
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