出版社内容情報
国を動かした女性の視点と民間の活動とは何だったのか、刑事施設と地域社会の連携はどのように行われたのか、女子刑務所はどう変わったのか……それらの経緯を克明に記録した。
さらに、更生支援に向けた課題を通して、罪を犯した人も含め誰もが孤立することなく、誰もが取り残されることなく、安全・安心に暮らせる地域社会の実現に向けた元千葉県知事・堂本暁子氏による渾身の提言を収録！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てくてく
6
女性受刑者は全受刑者の１割程度というマイナーな存在のため、彼女たちが抱える問題に対応することが後手になりがちであった。その状況に対して千葉県知事を２期務めた堂本暁子氏たちが「女子刑務所のあり方研究委員会」を立ち上げ問題提起を契機として改革が行われたことの記録。女子刑務所の方が過剰収容状況にあったこと、矯正の現場ではどうしても先例踏襲となりがちであるため外からの指摘が有効である場合があることなどが興味深かった。2022/01/06
