矯正という仕事 - 女性初の法務省矯正局長37年間の軌跡

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  • サイズ B6判/ページ数 272p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784796878548
  • NDC分類 326.5
  • Cコード C0037

出版社内容情報

人はなぜ、犯罪に至るのか──答えのない問いを突きつけられ、罪を犯した人に向きあう仕事「矯正」。
犯罪事象の背景には、個人が抱える感情や人間関係から、その時代における社会構造まで、人間と社会に関する問題が複雑に絡みあっている。
「矯正という仕事」を通して、女性初の法務省矯正局長となった著者が伝えたいこととは?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てくてく

5
キャリア組の女性が国家公務員として定年退職まで勤め上げた記録としても、入省当時上位ポストは検察出身者で占められていたといった法務省のキャリア史としても、そして1990年代以降に大きく変化していく矯正の現場史としても読みごたえがあった。育児は夫だけではなく母親にもかなり強力してもらっているところはやはりハイパーウーマンではあるけれど、こつこつ仕事に取り組んでいる感じがとても好感を持った。2022/02/09

Go Extreme

1
80年代、女性の職場: 法務省で受けた「洗礼」 やりがいと将来が見えない そうだ、インドに行こう 転勤しながら子育て: 何でもかんでも「女性初」 女性の庶務課長はやめてくれ 開かれた矯正への歩み: とうとう監獄法改正へ 「少数派」へのまなざし: 行(生)き場のない少女たち 人のつながリが広げる連携の輪 働く場としての組織.職場の改善 社会課題解決への視点: 社会からの疎外と孤独 罪を犯した人への偏見.差別 次の時代へ: 「開かれた矯正」がもたらしたもの 時代と社会の歪みを映す鏡として2022/01/01

ぼのぼの

0
閉鎖的な組織は、思考が硬直化して発展を遂げるのは難しい。隠すことで得られる利点は何か。隠せば二重に非難される。少数派への無知や無関心は、差別・偏見を生み出す要因となる。男子施設に女性職員を配置すること自体は、組織の多様性という点では良いが、組織のどの部門に属し、どのような業務をしているか等の配置内容まで目を凝らしているかは疑問。一般的に、男の方が女よりも体力・体格が強い以上、有形力行使を伴う部署へ安易に女性(特に非幹部職員)を配置することは、かえって職員に危険が伴う。若手1人2人を配置して終わりではだめ。2022/12/06

チバ

0
期待していた内容と違ったがそれは私の思い込みによるものである。実際にどのように矯正がされていくのか具体的なお話を期待していたが著者の経歴が主な本だった。一般企業が更生後の支援に乗り出している話に興味を持ちもっと知りたくなった。千房社長の「反省は一人でもできるが更生は一人ではできない」がかっこよい。日本では刑務作業製品が市価より安い事が変わればいいなと思った。被害者にはつらい話だがいい意味で第三者が深い事情を知らずに出来るいい意味で出来る無責任な多くの支援が必要だと思った。2022/03/18

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