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  • サイズ B5判/ページ数 128p/高さ 18X25cm
  • 商品コード 9784796877107
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0979

出版社内容情報

〈老い〉と〈痴呆〉を描いた傑作コミック『皺』で
感動を呼んだスペインの漫画家パコ・ロカ、待望の新作!!
亡くなった父親が大事に手入れをしてきた休暇用の家。兄妹たちは、家を売りに出すため、父亡き後に荒れ果ててしまった家を片付けに、それぞれの家族をともなってひさしぶりに集まった。働き者の父が丹精した家庭菜園、コツコツと作り上げてきた設備の一つ一つには、父が抱いた夢や憧れ、家族の思い出が詰まっていた……。

パコ・ロカ[パコ ロカ]
著・文・その他

小野 耕世[オノ コウセイ]
翻訳

高木 菜々[タカギ ナナ]
翻訳

内容説明

亡くなった父親が大事に手入れをしてきた休暇用の家。父亡き後、荒れ果ててしまった家を片付けようと、兄妹たちはそれぞれの家族をともなって、ひさしぶりに集まった。思い出の品々、たくさんの幸せな瞬間、知りえなかった父の思い…父の遺した家の片付けを通して、兄妹たちは、それぞれの後悔や迷いを抱えながら父の喪失に向き合っていく。過去と現在、生と死、家族の想いが重なり合う“家”の記憶の物語。“老い”を描いた傑作コミック『皺』で感動を呼んだスペインの漫画家パコ・ロカが父の死と、それに向き合う家族の姿を描いた最新作。

著者等紹介

ロカ,パコ[ロカ,パコ] [Roca,Paco]
1969年、スペイン・バレンシア生まれ。バレンシアの美術商業学校を卒業後、イラストレーターとして活躍し、ポルノ・コミックス専門の雑誌「Kiss」でマンガ家デビュー。エンターテインメント作品を中心に多くのコミックを発表した後、2007年にフランス、2009年にスペインで出版された『皺』が話題となり、一躍人気作家の仲間入りを果たす。同作は2011年にアニメーション映画化され、スペインのアカデミー賞と呼ばれる第26回ゴヤ賞で最優秀アニメーション賞、最優秀脚本賞を受賞した。その後も話題作を次々と発表し続けている

小野耕世[オノコウセイ]
1939年、東京生まれ。東京工芸大学芸術学部客員教授。日本マンガ学会会長。日本における海外コミックの翻訳および研究、紹介の第一人者で、長年の海外コミックの紹介と評論活動が認められ、2006年に第10回手塚治虫文化賞特別賞、2014年に第18回文化庁メディア芸術祭功労賞を受賞。著書、訳書多数

高木菜々[タカギナナ]
1971年、横浜生まれ。清泉女子大学スペイン語スペイン文学科卒。スペイン語とスペイン語圏文化の普及に務めるスペイン国営文化機関インスティトゥト・セルバンテス東京にて勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かんやん

24
スペインのバンド・デシネ。父親が晩年を過ごしたセカンドハウスは、すっかり荒れ果てていた。三人の成人した子どもたちが家族を連れてこの家に集う。修理して、売りに出すために。枝を切り、ペンキを塗り、棚をつくる、それぞれ具体的な作業の描写に引き込まれる。その作業を通じて、三人は父との思い出を語り合うのだ。故人を悼むって、こういう事なんだと思った。表紙を見てもらえばわかると思うんだけど、オールカラーの絵がとても静かで寂しくて、うら哀しい。ひび割れ、落ち葉、木漏れ日……。2023/03/13

りー

16
物語の時の流れを感じさせる横長本、普遍的なテーマ、完成された演出、多くを語りすぎない登場人物。白眉。2019/09/24

ららら

2
お父さんとの思い出と現在を行ったり来たりする描写が味わい深い。あるときは邪魔だけどないと寂しくなっちゃうものなのかも。2021/08/29

clintwestwood

0
家族への相反する感情、痛みや後悔と愛が、遺品整理のために家を整理することを通して浄化されていく。結局、親を完全に理解することはできないのだろうが、それでも良しとする作者の温かみのある距離感がいい。前編を通して押し付けがましいお涙頂戴のシーンがなく、この温かいとも冷めているとも言える距離感が家族という関係そのものを表している気がする。最後のイチジクの木を植え替えて残そうとするマノロの姿に思わず泣きそうになった。2023/08/09

Comics

0
亡くなったお父さんの別荘修理を通じたレクイエム絵本。なかなか味わい深い。2021/04/03

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