ＳｈｏＰｒｏ ｂｏｏｋｓ スペリアー

ミラー，マーク【作】〈Ｍｉｌｌａｒ，Ｍａｒｋ〉/ユー，レイニル【画】〈Ｙｕ，Ｌｅｉｎｉｌ〉/中沢 俊介【訳】

小学館集英社プロダクション（2015/09発売）

• サイズ B5判／ページ数 197p／高さ 26cm
• 商品コード 9784796875592
• NDC分類 726.1
• Cコード C0979

内容説明

難病を患っている少年サイモン。かつてバスケ部のエースとして人気者だった彼は、いまや車椅子に頼り、一人では満足に日常生活すら送れなくなってしまった。そんな彼に残された数少ない楽しみの一つが、スーパーヒーロー“スペリアー”の映画を見ること。だがある日、宇宙服を着た不思議な猿が彼の前に現われる。たった一つ、どんな夢でも叶えてくれるという猿に彼が告げた願いは、“スペリアーになること”。サイモンの夢は、世界に何をもたらすのか…？

著者等紹介

ミラー，マーク［ミラー，マーク］ ［Ｍｉｌｌａｒ，Ｍａｒｋ］
イギリス・スコットランド出身のライター。ＤＣコミックスの『スワンプシング』でコミック業界に本格デビューし、『スーパーマン：レッドサン』『アルティメッツ』（いずれも小社刊）などのヒット作で一躍人気作家の仲間入りを果たす。オリジナル作品をコンスタントに発表する傍ら、自作の映画化企画にエグゼクティブ・プロデューサーとして関わり、スコットランド政府の映画アドバイザー、ＴＶ制作会社ミラーワールド・プロダクションズの最高経営責任者、およびＦＯＸ製作のマーベル映画のクリエイティブ・コンサルタントとしても活躍している

ユー，レイニル［ユー，レイニル］ ［Ｙｕ，Ｌｅｉｎｉｌ］
１９７７年、フィリピン生まれ。１９９７年からマーベル・コミックスの『ウルヴァリン』誌を担当し、広く知られるようになる

中沢俊介［ナカザワシュンスケ］
翻訳家、ライター（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[daiyuuki]

マーク・ミラーというと壮絶バイオレンス、ヒーローもののお約束を逆手にとったひねった展開、ユニークなキャラクターが定番だが、今回はスーパーヒーローへの憧れをストレートに描いた爽やかなヒーロー譚。親友と共に自分の能力を試しパワーアップするための特訓したり、ヒーローとして世界を救うべく不可能を可能にする活躍の数々、オーモンがサイモンに突きつける究極の選択そして最後にして最強の敵との戦い、オーモンを出し抜き一杯食わせての爽やかなラスト、マーク・ミラーのスーパーマン愛が伝わる痛快で爽やかなヒーロー譚でした。

2016/01/11

[kasukade]

ガンツの手法でシャザム式スーパーマンを描いてる感覚？マークミラーらしい楽屋落がまってますがそれも含めて面白い★

2015/10/25

[ara_shinya]

どちらかというと辛辣な感じの作品が目に付くマーク・ミラーだけど、時々出して来るコミック愛がなんかツンデレっぽくて微笑ましい。今作は完全にスーパーマン・オマージュなんだけど、最後の最後に入れてある献辞で何か泣かせる。

2015/11/09

[サテヒデオ@ダイナミックひとり]

スーパーマン讃歌。アメリカの生んだ神話を下敷きにして、それでいて少年の通過儀礼譚を成立させている。悪魔との契約と自己犠牲、契約の反故の流れは、基本設定の重箱の隅をつついてカタルシスを生み出す、いかにもマーク・ミラー流。ペテン？　約款を熟読しないバカが悪いのよ。あ、バカじゃなくてサルか。

2015/09/23

[リチャード]

まさかマーク・ミラーがこんなストレートに温かな物語を紡げるとは思わなかった。クライマックスでちょっと泣きそうに。傑作。

2020/10/16